「僕が踏み出した一歩、決断は当たりだった」 イニエスタ、バルサ公式番組で日本とJリーグについて語る

2018年08月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

Jリーグのプレーは「かなりゆっくりだけど…」

Jリーグに挑戦してから約3か月、異彩を放ち続けているイニエスタは、日本での生活にも適応し始めているようだ。 写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 今年5月にJリーグのヴィッセル神戸に電撃加入してから約3か月、元スペイン代表MFのアンドレス・イニエスタが、古巣バルセロナの公式番組『Barca TV』に登場。日本とJリーグの印象を語った。

 イニエスタはここまで、Jリーグでは6試合に出場して2ゴールをマーク。神戸ファンのみならず、日本のサッカーファンを魅了している。そんなスペイン・サッカー界の巨星は、「初日から馴染めた」と語っている。

「日本はとても良いよ。初日からすごく馴染めたし、たくさん人たちが僕を助けてくれた。チームメイトやクラブのスタッフが、全てをやりやすいように整えてくれるから、それが大きな助けになるね」

 とはいえ、苦労もあるようだ。それは今年、異常高温を記録した日本の気候だという。

「でも問題はあるよ。例えば気候だ。気温は異常に高くて、湿度も凄い。とりわけ最初の頃は来たばかりで、慣れていなかったから、余計に身体に響いたね」

 それでも、猛暑のなかで上々と言えるパフォーマンスを披露しているイニエスタは、実際にプレーしたうえで、Jリーグについての感想を語っている。キーポイントとして挙げたのは「プレースピード」だ。

「長い間、僕がプレーしてきたようなスピーディーなスタイルではない。慣れていないから、かなりゆっくりにも感じる。でも、それも含めて新たな経験ができて嬉しいと思っているよ。そういった全てのことが新しい経験だし、僕にとっては非常に良いことだと感じている。

 Jリーグ全体の印象は、どんな下位クラブだとしても、アウェー戦で相手を負かすことができるという点だ。とても大胆なサッカーで、どのクラブにも勝てる可能性があるんだ。0-1で負けていようが、攻撃し続けるんだ」

 さらに、「僕が踏み出した一歩、その決断は当たりだった。ここで得ている経験は、ポジティブなものだ」と、日本サッカーへの適応っぷりを示したイニエスタは、最後に神戸での野望も口にしている。

「日本で優勝したことがないし、タイトルっていうのは大事だと思う。リーグはシーズン後半に入って、全てのことがスピーディーに進んでいるけど、僕らには3位に食い込める可能性が残されている。アジア・チャンピオンズリーグには一度も出たことがないし、それができたらもの凄いことだと思う」

 その妙技で、日本のサッカーファンの心を鷲掴みにしているイニエスタは、さらなる高みを目指して神戸での躍進を誓っている。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事