香川ベンチ外のドルトムント、開始30秒で失点も4発逆転勝利! ダフード、ヴィツェルの美弾炸裂!!

2018年08月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

前半は守勢を強いられながらも3点を奪取!

ダフード(左端)の先制ヘッド。この難しい体勢からの一撃で、ドルトムントは勢いに乗り、快勝を収めた。開幕節を終え、バイエルンを抑えて首位に立っている。 (C) REUTERS/AFLO

 8月27日(現地時間)、ブンデスリーガ第1節が行なわれ、ドルトムントは4-1でRBライプツィヒを下した。
 
 香川真司はDFBカップ1回戦グロイター・フュルト戦に続いてのベンチ外。フュルト戦では後半アディショナルタイムで同点、120分で決勝点と大苦戦したドルトムントは、このリーガ開幕戦では、中盤にヴィツェル、ディレイニー、ダフード、そして前線には右からロイス、フィリップ、プリシッチを並べた。
 
 試合は驚きの幕開けとなる。開始直後からライプツィヒが猛烈なプレッシャーをかけてボールを奪い、すかさず前にボールを送ると、混戦での浮き球の競り合いのなかでポウルセンがヒールで背後へボールを送る。これでオギュスタンが抜け出し、早くもGKビュルキの牙城を崩した。
 
 開始からわずか30秒を回ったところで先制したアウェーチーム。これでさらに勢いを得、シンプルにボールを繋ぐ縦に速いサッカーで再三、相手ゴールに迫っていく。対するドルトムントは、相手の高い位置からのプレッシャーに、なかなかボールを前に運ぶことができず、ホームの大観衆の前で守勢を強いられた。
 
 しかし20分、ドルトムントは速い展開から、ディレイニー、ロイスと立て続けにシュート。これはブロックされたものの、直後、ディアッロが入れた縦パスをダフード→フィリップ→シュメルツァーと繋ぎ、左からのクロスを、ダフードが無理な体勢ながらヘッドでゴール右隅に流し込んで、試合を振り出しに戻す。
 
 その後は再び、ライプツィヒが攻勢に転じ、28分にはフォシュベリのスルーパスでオギュスタンが左から抜け出し、GKと1対1の決定機を迎えたが、ゴール右隅を狙ったシュートは、ビュルキの左手に阻まれた。
 
 40分、ドルトムントは左サイドでプリシッチが倒されたとしてFKを獲得。ロイスが入れたボールは、ジャンプしたライプツィヒのザビツァーの頭で軌道が変わり、ゴールネットを揺らす。オウンゴールという幸運なかたちで、ホームチームは逆転に成功した。
 
 活気づいたドルトムントは、さらにその3分後、CKでディレイニーが強烈なヘッド。これはGKグラーチが好反応で防ぐも、弾いたボールを新加入ヴィツェルが軽やかな身のこなしからバイシクルで詰め、リードを広げて前半を終えた。
 
 攻める時間は明らかに相手より長かったにもかかわらず、逆転を許してしまったライプツィヒは50分、後半から登場した点取り屋ヴェルナーのクロスから、グロイターマンが圧巻のダイレクトボレーを炸裂させたが、ビュルキが好守でCKに逃げた。
 
 ドルトムントは、後半はより攻撃が機能し、57分には長短のパスで相手DF陣に揺さぶりをかけ、ロイスが左からダイレクトでクロスを入れると、走り込んだダフードが合わせたが、シュートはクロスバーを越えてしまう。
 
 その後は攻守が目まぐるしく入れ替わる、一進一退の攻防となったが、リードしたドルトムントには前半にはなかった余裕が見て取れ、そのプレーは効果を増し、序盤は不安を感じさせた守備陣も、後半は安定感が感じられた。
 
 一方のライプツィヒは84分、フォシュベリからヴェルナーにスルーパスが通るが、決定的なシュートはビュルキの左足にはね返され、追撃のビッグチャンスを逸する。
 
 こうして、後半はスコアが動かないままアディショナルタイムへ。ここでドルトムントはカウンターを仕掛け、左サイドを抜け出したサンチョからラストパスを受けたロイスが、トドメのゴールを右隅に流し込んだ。
 
(相手の)ゴールでリズムを崩し、ゴールで調子を取り戻したドルトムント。前半のスコアは内容を反映したものとは言い難かったが、後半は良さを見せ続け、快勝で白星スタートを切った。
 
 次節は31日、アウェーでハノーファーと対戦。浅野拓磨、原口元気との日本人対決が期待される香川だが、奇しくも移籍市場の締め切り日に行なわれる一戦、彼の姿をピッチで見ることができるだろうか。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事