横浜のポステコグルー監督が久保建英の才能を称賛!「素晴らしい」と語ったポイントは?

2018年08月27日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「本当に可能性を秘めた選手だと思っている」

神戸戦で先発に抜擢。ポステコグルー監督は久保の才能を大いに買っている。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ24節]神戸0-2横浜/8月26日/ノエビアスタジアム神戸
 
 この夏にFC東京から横浜F・マリノスに移籍した久保建英が、24節のヴィッセル神戸戦で、魅せた。
 
 56分、エリア内で松原健からのパスを少し浮かせてトラップすると、素早く左足を振り抜き、強烈なシュートをゴール右隅に突き刺した。17歳2か月22日という史上2番目の若さで決めたJ1初得点だった。
 
 この若き才能の躍動を促したのが、横浜のオーストラリア人指揮官アンジェ・ポステコグルーだ。
 
 ポステコグルー監督は、4日前の天皇杯4回戦・仙台戦に引き続き、神戸戦でも久保を先発に抜擢。3-4-2-1システムの2シャドーの一角を任せた。
 
 久保は指揮官の大きな期待に応えるように、立ちあがりに、存分にその個性を発揮する。積極的にパスを呼び込むと、テンポよくボールを散らして、攻撃のリズムを作り出していった。前半途中から後半の初めまでは、フィジカルコンタクトで後手を踏んだり、ボールを受けるスペースを失ったりとトーンダウンしたものの、相手の一瞬の隙を突いてゴールを奪ってしまう。
 一気にこの夜の主役となった久保を、指揮官は試合後、手放しで称賛した。
 
「まだまだ先はあると思うが、技術と姿勢は素晴らしいものを持っている。この前の水曜日(仙台戦)でも素晴らしいパフォーマンスだったし、今日もゴールでプレーの質というものを見せてくれた。まだまだもっともっといけるだろうし、若い選手がゴールするというのは自分も嬉しい。本当に可能性を秘めた選手だと思っている」
 
 天性のセンスと非凡なテクニック、そして強靭なメンタルなど、そのポテンシャルは計り知れない。ポステコグルー監督の下で、飛躍の機運を高める久保に、ますます注目が集まりそうだ。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
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