ともに4連敗は回避するも「今日も1点が遠かった」。FC東京と湘南は痛み分けのスコアレスドロー

2018年08月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

両者にとって「1点が遠かった」ゲームに

FC東京の攻撃をけん引するD・オリヴェイラ。要所で攻撃にアクセントを作ったが、連戦の疲れは隠せなかった。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ24節] 湘南0-0FC東京/8月26日(日)/BMWス

 31℃、湿度67%と、むせ返るような残暑に開催されたナイトゲーム。両者ともリーグ戦3連敗中とあって、球際の争いではこれ以上絶対に負けたくないという思いが垣間見える、激しい試合となった。

 先に攻勢を仕掛けたのはFC東京。7分、ブラジル人コンビ、ディエゴ・オリヴェイラとリンスが奮起。D・オリヴェイラがペナルティエリアに侵入し、右足でマイナスに折り返すと、走り込んだリンスが合わせようとするが、DFと接触して倒れ、ゴールには結びつかず。

 ポゼッションで劣勢に立たされた湘南は粘り強い守備を見せる。41分、リンスとD・オリヴェイラのコンビの動きに湘南DFが翻弄され、マークを外したリンスがシュート。これをGK秋元が片手で弾くが、こぼれ球を室屋が押し込む。しかしこれも秋元が弾き返し、ダメ押しにリンスが再びゴール前に詰めるも、秋元は3度目のピンチも跳ね返すというファインセーブで、守り切った。

 前半はスコアレスで終了。後半、湘南はアンドレ・バイアを投入し、前半の4バックから従来の3バックに変更して前線の枚数を増やし、攻撃に出る。
 
 56分、湘南の松田が山﨑とのコンビネーションでDFをひきはがし、ペナルティエリアに進入。ドリブルで追いついたDFをかわしてループシュートを放つが、クロスバーに嫌われてしまう。跳ね返りを岡本が蹴り込むものの、枠の外へ。59分にもフリーでボールを受けた岡本が前線に鋭いクロスを送るが、跳ね返された。

 その後は、再びFC東京の攻勢が続く。60分、大森に替えて俊足の永井を投入。スピードで湘南の守備陣を翻弄し、リンス、D・オリヴェイラとの連係でゴールに迫るが、どうしても最後のラインを越えられない。76分にリンスと交代した富樫も加わり、湘南ゴールを襲うが、決め切れず。

 粘り強い守備からのカウンター狙いで一発を狙う湘南も、連係ミスやパスミスなどで、なかなかフィニッシュに持ち込めない。ただし、守備に関しては最後まで集中を切らさなかった。

 最後まで均衡が崩れなかった試合は、0-0で終了。優勝を目指すFC東京にとっては痛恨のドローとなった。

 勝点1の獲得にとどまったFC東京は、昨夜の試合で勝点を伸ばした広島、川崎との差が開いたが、長谷川監督は「今日も1点が遠かった。ただ、無失点に抑えられ、次につながる勝点1になった」と前向きな姿勢を示した。

 一方、残留争いがかかる湘南GKの秋元は「1点が遠かった」とコメント。連敗という悪い流れは立ち切れたものの、両チームともに無念さが残るゲームとなった。

 FC東京は9月2日にホームで鳥栖と、湘南は8月31日にアウェーで長崎と対戦する。
 
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