バンディエラの一発で川崎がホームでしっかりと勝ち切った。

　J１リーグ24節の川崎フロンターレ対ベガルタ仙台の一戦は８月25日、等々力陸上競技場で行なわれた。


　試合は前半から川崎がチャンスを掴み、27分には小林悠がポスト直撃のシュートを放てば、前半アディショナルタイムには阿部浩之のシュートがまたも右ポストに弾かれゴールはならず。一方の仙台も川崎ゴールに押し込む場面が見られたが、得点には至らなかった。

　スコアが動いたのは後半に入り、55分。川崎は左サイドからのクロスに対し、相手DFのトラップミスを見逃さなかった中村憲剛が拾って、冷静にゴール右に蹴り込んだ。川崎が先制する。

　その後も川崎は、８月22日の天皇杯４回戦で移籍後初ゴールを決めた齋藤学がゴールに迫るなど、チャンスを作り続ける。結局、追加点はならなかったものの、川崎が１対０で仙台に勝ち切り、勝点３を積み上げた。

　勝利後、ヒーローインタビューを受けた殊勲の中村は、「５連戦の最後。急に（気候が）暑くなってやってる方も見てる方もしんどいタフなゲームだったが、本当に我慢比べで。最後は気持ちの勝負だった」と、酷暑に見舞われたなかでの勝利を喜ぶと、ゴールに関しては「普段あまりないシチュエーションだったが、自分らしからぬ落ち着きで点を決める事ができた」と謙虚に振り返った。

　これで川崎は勝点を46に伸ばし、依然として首位広島を勝点６差で追走する。一方の仙台は勝点35にとどまり、連勝は３でストップした。

【川崎１－０仙台 PHOTO】相手のミスから中村がゴールを決めた川崎が勝利！仙台の連勝は３でストップ