「モイーズの悪夢」が再来!? 怒りのマンUサポが“デモ飛行”を予告。ターゲットとなるのは?

2018年08月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

バナーに記される「LUHG」の意味は?

ピッチ内外で問題を抱え、スタートダッシュに失敗した感が否めないマンチェスター・U。そんなクラブにサポーターの怒りが早くも沸点に達しつつあるようだ。 (C) Getty Images

 プレミアリーグ開幕2戦目で黒星を喫したマンチェスター・ユナイテッドは、不穏な空気に包まれている。指揮官ジョゼ・モウリーニョの進退も騒がれるなか、批判の矛先はクラブのエド・ウッドワードCEOにも向けられている。

 夏の移籍市場でモウリーニョがセンターバックの獲得を希望していたのは、「補強の希望は提出している」という言葉からも周知のとおりだ。だが、ユナイテッドは報じられていたハリー・マグワイア(レスター)やトビー・アルデルワイレルド(トッテナム)といった選手たちを獲得するに至らなかった。

 8月19日のブライトン戦では、守備のミスから失点を喫したこともあり、指揮官が望む補強を実現させられなかったウッドワードCEOを非難する識者もいる。例えば、元主将でもあるOBのガリー・ネビルもその一人だ。

 G・ネビルは先日、「ウッドワードがモウリーニョのことを疑うのであれば、それは1月にすべきだった」と、冬にモウリーニョ監督との契約を延長したウッドワードCEOが、指揮官の希望を満たす補強をしなかったことを批判した。

「シーズン中で必ずしも必要ではないとの声もあったモウリーニョとの契約延長をしたのであれば、彼はCBを獲得しなければいけなかった。マグワイアやアルデルワイレルドを獲るべきだったんだ。彼らなら(ブライトン戦で)あんなミスをしなかっただろうからね(英紙『Telegraph』より)」

 一部のサポーターたちも、ウッドワードCEOの手腕に不満があるようだ。『Telegraph』などによれば、サポーターは9月2日のバーンリー戦で、スタジアム上空にウッドワード退任を求めるバナーを掲げた飛行機を飛ばすという。

 報道によれば、サポーターたちは8月27日の本拠地オールド・トラフォードでのトッテナム戦でバナーを掲げる予定だったようだが、ナイター開催のため制限があり、日にちを変更したとのこと。そのバナーには、「Ed Out – LUHG」と記される見込みだ。「LUHG」とは、「Love United, Hate Glazer」の略で、オーナーのグレイザー家に対する反発の言葉である。

 ユナイテッドのサポーターが前回このようなバナーを掲げたのは2014年3月だ。当時のデイビッド・モイーズ監督の退任をクラブに求める抗議バナーで、モイーズ氏は1か月後に退任している。

 ファンからも突き上げられるウッドワードCEOは、クラブとモウリーニョ、そしてチームをコントロールすることができるか。ひとつ確かなのは、トッテナム戦やバーンリー戦の結果次第で、重圧がさらに高まる可能性があるということだろう。
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