「日本にとって歴史的な日」「待ち焦がれた瞬間」 F・トーレスとイニエスタの対戦に海外メディアも反応!

2018年08月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ストライカーの本能」を見せたF・トーレス

イニエスタ(左)とF・トーレス(右)の対戦は日本サッカーファンのみならず、世界中から関心を集めた。 写真:徳原隆元

 多くのサッカーファンから注目されていた対決が、ついに実現した。

 8月22日に行なわれた天皇杯4回戦、サガン鳥栖vsヴィッセル神戸の一戦で、フェルナンド・トーレスとアンドレス・イニエスタのスペイン「盟友対決」が繰り広げられたのだ。

 両者ともベンチスタートとなった一戦、その瞬間は後半にやってくる。鳥栖が2点をリードした56分にまずイニエスタが登場。流石の足技とパススキルでスタンドのファンを沸かせる。

 そして64分、F・トーレスもピッチへ。元スペイン代表のエースは、試合終了間際の84分にゴラッソを叩き込む。左サイドをえぐった福田晃斗のマイナスのパスを受けると、狙いすましたグラウンダーシュートで見事にファーサイドを射抜いたのである。入団から7試合続けて無得点だった男がようやく放った会心の一撃だった。

 試合は3-0で鳥栖が勝利してベスト8に駒を進めたが、15歳から母国代表でしのぎを削ってきた二人の対決に、世界も沸いた。

 二人の母国紙『AS』が「日本サッカーにとっての歴史的な日。二人の世界王者が、日本を舞台に初めて対決した」と綴れば、同じくスペイン紙『Marca』は、「鳥栖のファンがおそらく最も待ち焦がれた瞬間だろう。F・トーレスがイニエスタとの初対決で初ゴールを決めたのだ。その初演の沸きっぷりは、まさに無敵のライバル対決だと言えた」と賛辞を記した。

 母国メディアだけでなく、各国のメディアも反応している。とりわけ大きく扱われているのは、来日初ゴールを決めたF・トーレスについてだ。

 仏紙『L’Equipe』は、「F・トーレスは鳥栖に加わって以来7試合ゴールがなく、サポーターを不安にさせたが、イニエスタとの初対戦でようやく決めた」と紹介。そして、英紙『The Sun』は、「チームメイトの驚異的なテクニックからのアシストにしっかりと反応した。34歳の元スペイン代表はボックス内でスペースを見つけ、冷静に狙いすまし、ストライカーの本能を見せた」と絶賛している。

 日本だけでなく、世界をも沸かせたF・トーレスとイニエスタの対決。リマッチとのなるのは、11月10日にノエビアスタジアム神戸で行なわれるJ1リーグ第32節だ。次の対戦ではいかなる妙技が見られるのか? いまから興味は尽きない。

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