香川選外のドルトムント、2部チームに大苦戦…後半ATの同点劇、120分での勝ち越しで辛うじてDFB杯2回戦へ

2018年08月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

チームを救った交代出場の新加入ヴィツェル

酷い内容に終始したドルトムントを救ったのは、エースのロイス(右)と今夏の補強の目玉であるヴィツェル(左)だった。 (C) Getty Images

 8月20日(現地時間)、DFBカップ1回戦が行なわれ、ドルトムントは2-1で2部のグロイター・フュルトに勝利し、次ラウンド進出を果たした。
 
 香川真司が遠征メンバーから外れたドルトムントは、15500人の観客で満員となった敵地アム・ラウベンベグ・シュタディオンでの一戦、ボールポゼッションでは大きく上回るものの、スムーズな連係が見られず、また集中力の高いフュルトの守備に個々の突破も封じられ、効果的なプレーを仕掛けられない。
 
 新加入のヴォルフやMFゲッツェが時折、良いプレーを見せても決定機には繋がらず、ロイスのクロスもフュルトDF陣がはね返す。
 
 地元観衆に後押しされる2部チームに完全に良さを消された前半のドルトムントだったが、それは後半も変わらず。逆に、積極性を増したフュルトの攻撃に冷や汗をかく場面を迎えることとなる。
 
 それでも、60分にゲッツェ、プリシッチが立て続けにシュートチャンスを得たり、75分にはロイスが抜け出してGKとの1対1という決定機を迎えたものの、ここでは相手守護神ブルシェルトの好守に阻まれ、1点が奪えない。
 
 そして77分、フュルトは左サイドを攻略し、モールがクロスを上げると、ファーでケイタ=ルエルがヘッドで折り返し、これをエルンストがダイレクトで詰めて、ドルトムント・ゴールを破った。
 
 終盤での失点で絶体絶命の状況に追い込まれたドルトムント。必死にボールを敵陣深くに運ぶも、最後のところでプレーのアイデアとパスの精度を欠き、やはりこれまで同様、相手DFの壁にはね返されてしまう。
 
 敗戦濃厚のままアディショナルタイム(AT)の5分へ。ここで、ロイスが左サイドからふわりと上げたクロスに反応したのは、ファーサイドで待ち受けたヴィツェルだった。途中交代の新加入ベルギー代表MFは、フリーでのダイレクトボレーで値千金のゴールを決めた。
 
 土壇場の同点劇で、ドルトムントは辛うじて延長戦に決着を持ち込むことに成功したが、互いに疲弊した状態での30分の戦いのなかでも、2度の決定機ピンチを迎え、ここではGKビュルキの好反応がチームを救った。
 
 延長戦もスコアレスのまま後半の終盤に入り、PK戦に突入かと思われたが、120分を迎えたところで、サンチョが右サイドで3人の相手選手をかわしてクロス。これをロイスがダイレクトで合わせ、ドルトムントがゴール! 再度の土壇場でのゴールで、今度は劇的勝利を手にした。
 
 組織プレーは拙く、個々も相手にデュエルやスプリント勝負でも負けたりするなど、今週末から開幕するブンデスリーガやチャンピオンズ・リーグに向けて不安を感じさせる内容に終始したドルトムントだが、ここから上昇していくことができるか。そして、今回はメンバー外となった香川は、このチームの強化にどう貢献できるか。去就も含め、注目される。
 
 なお、DFBカップの2回戦は8月26日に組み合わせが決定し、10月30・31日に行なわれる予定である。
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