「天文学的な契約金で…」武藤嘉紀の“恩師”ベニテスが中国強豪クラブへ電撃就任!? 地元紙がオファー内容を明かす

2018年08月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

武藤にも少なくない影響が…

ベニテス(左)に評価され、ニューカッスルに加わった武藤(右)。そんな指揮官がいなくなれば、彼の立場も大きく変わってきそうだ。 (C) Getty Images

 今夏の移籍市場でプレミアリーグ挑戦の夢を叶えた日本代表FW武藤嘉紀が所属するニューカッスルに、不穏なニュースが舞い込んでいる。

 現地8月18日に行なわれたプレミアリーグ第2節で、昇格組のカーディフと対戦するもスコアレスドローに終わったニューカッスル。開幕節のトッテナム戦(1-2)に続いて、またしても今シーズン初白星を掴めなかった。

 試合後、指揮官のラファエル・ベニテスは、「この結果はハッピーとは言えないが、仕方ないだろう」と次戦を見据えるコメントを発したが、チームを取り巻く不穏なニュースは、他でもないこのスペイン人指揮官に関するものだ。

 地元紙『Evening Chronicle』によれば、ベニテスに対して中国スーパーリーグの強豪である天津権健が引き抜きを画策しているという。ニューカッスルと2019年6月までの契約を結んでいるベニテスだが、クラブからの2年の契約更新オファーには、いまだサインをしていない。そのため、同紙は「中国移籍に前向きか?」とも記している。

 ベニテスは2016年3月からニューカッスルの監督に途中就任。同シーズンは2部降格の憂き目を見るも、1年でプレミアリーグに復帰。昨シーズンには最低目標だった残留を成し遂げ、最終順位10位の成績を収めて声価を高めたが、「途中辞任は大いにありえることだ」とした同紙は、天津権健側のオファーの詳報を綴っている。

「中国の天津権健はベニテスと約18か月の契約を結ぶことに興味を持っている。仮にサインをすれば、その年俸は天文学的な額になりうるようだ。今現在ベニテスは、今夏に選手補強費を出し渋ったクラブのオーナーであるマイク・アシュリーの態度に懐疑的な目を向けており、一部では両者の関係性は冷え切っていることが伝えられている。そのため、クラブを去る決断を下しても何ら不思議ではない」

 過去にも中国行きがメディアで明るみなったことがあるベニテスだが、ニューカッスルで不満を抱いている現状を考えれば、今回はシーズン途中に大きな決断を下すことも辞さないかもしれない。

 仮に中国行きが実現した場合、ベニテスに気に入られ、プレミアリーグの舞台に飛び込んだ武藤の起用法にも少なくない影響が出そうだ。そういう意味でもスペイン人監督の動向から目が離せそうにない。
 
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