セリエAの夏の移籍市場が閉幕! 最終日の補強状況 & 移籍金に関するランキング集

2018年08月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

ミランは最終日で大きな案件を2つ成立

右からラクサール、オスピナ、ザザ、C・ロナウド。フリートランスファーの選手であれば、今後も獲得はできるとはいえ、各クラブの補強はほぼ完了し、いよいよ戦いに集中することとなる。 (C) Getty Images

 8月17日、20時(日本時間18時午前3時)をもってイタリア・セリエAの移籍市場が閉じられ、シーズン前の各クラブの補強は終了した。
 
 イングランド・プレミアリーグ同様、例年より期限を大幅に前倒しにしたセリエA。翌日にリーグ開幕を控え、各クラブはラストスパートを仕掛けたが、上位クラブは比較的、静かに最終日を迎えている。
 
 そんななかで、最後まで活発だったのはミラン。ビジャレアルからスペイン人MFカスティジェホ、ジェノアからウルグアイ代表MFのラクサールを獲得した。現地メディアによれば、2人合わせて3900万ユーロ(約51億円)という大きな補強だった。
 
 ミランにはさらに、ラツィオの注目銘柄、セルビア代表のミリンコビッチ=サビッチをレンタルで獲得するという噂もあり、注目されていたが、これまでにも獲得は不可能と語ってきたレオナルドGMはこの日、改めて「何の交渉もしていない」と否定し、実際に動きはなかった。
 
 注目されていた案件では、これまでの正守護神レイナが契約満了でミラン入りし、2人の新加入GKも負傷したナポリがアーセナルのコロンビア代表、オスピナに照準を絞って交渉を進めていたが、こちらも1年間レンタルでの加入が決まった。買い取りオプションもついているという。
 
 中堅クラブでは、トリノがビジャレアルのMFソリアーノ、そしてバレンシアからはストライカーのザザという、2人のイタリア代表歴を有する攻撃選手を駆け込みで迎え入れた。またウディネーゼは、昨シーズンはアンデルレヒトで森岡亮太とも共闘したポーランド代表ストライカーのテオドルチュクを700万ユーロ(約9億円)で獲得した。
 
 昇格組では、パルマがFWジェルビーニョと契約。2年間を過ごした中国・河北華夏からフリートランスファーで加入したコートジボワール代表は、2016年(当時はローマ所属)以来のセリエA復帰である。
 
 こうして、幕を閉じたセリエAの2018年夏の移籍市場。ユベントスがレアル・マドリーからスーパースターのC・ロナウドを獲得して世界を驚かせた他、ローマ、インテル、ミランといったクラブも、例年以上に積極的な補強を展開した。最後にセリエAの移籍金額に関するランキングを以下に記そう。
 
◇クラブ別補強総額トップ5
1位(1位) ユベントス 2億5690万ユーロ(約334億円)
2位(5位) ローマ 1億3660万ユーロ(約177億6000万円)
3位(9位) ミラン 1億2250万ユーロ(約159億3000万円)
4位(18位) インテル 7750万ユーロ(約100億7500万円)
5位(22位) ナポリ 7150万ユーロ(約93億円)
※括弧内は欧州全体の順位
 
◇高額移籍トップ10
1位(2位) C・ロナウド(ユベントス←R・マドリー) 1億1700万ユーロ(約152億円)
2位(13位) カンセロ(ユベントス←インテル) 4040万ユーロ(約52億5000万円)
3位(14位) D・コスタ(ユベントス←バイエルン) 4000万ユーロ(約52億円)※1
4位(16位) ナインゴラン(インテル←ローマ) 3800万ユーロ(約49億4000万円)
5位(21位) ボヌッチ(ユベントス←ミラン) 3500万ユーロ(約45億5000万円)※2
5位(21位) カルダーラ(ミラン←ユベントス) 3500万ユーロ ※2
7位(25位) ファビアン(ナポリ←べティス) 3000万ユーロ(約39億円)
8位(33位) エヌゾンジ(ローマ←セビージャ) 2665万ユーロ(約34億6000万円)
9位(35位) ヴェルディ(ナポリ←ボローニャ) 2500万ユーロ(約32億5000万円)
9位(40位) カスティジェホ(ミラン←ビジャレアル) 2500万ユーロ
※括弧内は欧州全体の順位
※1=昨シーズンはレンタル ※2=交換トレード

本項での金額は全て『transfer.markt』による。順位は2018年8月17日現在
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