開幕黒星スタートのレスターがアンリの電撃就任に動く!? 早ければ9月に本格オファーか

2018年08月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

ピュエルの現状に不満を抱くレスター幹部

ベルギー代表のアシスタントコーチを務め、指導者としての研鑽を積んでいるアンリ。はたして、レスター監督への就任はありえるのだろうか。 (C) Getty Images

 現地時間8月10日に行なわれた2018-19シーズンのプレミアリーグのオープニングマッチで、レスターはマンチェスター・ユナイテッドに1-2と惜敗し、黒星スタートを切った。

 そんなレスターを率いているのは、フランス人のクロード・ピュエルだ。56歳の知将は、昨年10月にクレイグ・シェイクスピア前監督の後任として就任すると、当時、プレミアリーグで降格圏の18位に低迷していたチームを浮上させ、最終的に9位でシーズンを終えた。

 そのフランス人監督への評判が芳しくない。緻密な守備を基本とする戦術はリアリスティックではあるものの、ダイナミズムに欠け、誤解を恐れずに言えば、退屈なのだ。そのことは英公共放送「BBC」をはじめとする複数の国内メディアでもしきりに指摘されている。

 そんなピュエルをクラブの幹部も快く思っていないようだ。
 
 英紙『Mirror』によれば、昨シーズンのプレミアリーグにおけるラスト7試合での1勝1分け5敗という低調な戦いぶりに加え、マンチェスター・Uとの開幕戦も落としたことが、クラブ幹部の不満をより一層募らせているようで、レスターは新監督を招聘する動きを見せている。

 同紙は、レスターがピュエルを更迭した場合の後任候補として、ベルギー代表を率いるロベルト・マルティネスか、そのスペイン人監督の下でアシスタントコーチとして働く元フランス代表FWのティエリ・アンリの招聘を画策していることを報じた。

 さらにスポーツ専門メディア「ESPN」は、マルティネスがベルギー代表と2020年まで契約を結んでいるため、就任の可能性が薄いことを指摘。そのうえで「アンリは今シーズンから英衛星放送『Sky Sports』の解説業を辞め、コーチ業に専念しており、監督としての成功を掴もうと熱心だ」とフランス人コーチの現状をリポート。レスターから本格的なオファーが舞い込めば、監督に転身することを示唆した。

 しかし、レスターはピュエルをすぐさま見限るつもりはないようで、ホームで対戦する2節のウォルバーハンプトン戦、そして続く3節、アウェーでのサウサンプトン戦の結果を見て判断すると『Mirror』紙は伝えている。仮にここで結果を残せなければ、9月のインターナショナルブレーク中に監督交代が行なわれる可能性があるようだ。

 アンリと言えば、現役時代にアーセン・ヴェンゲル(アーセナル)とジョゼップ・グアルディオラ(バルセロナ)という名将の下でプレーし、その戦術眼に磨きかけ、引退後は解説者として戦術知識に富んだ指摘をすることで人気を博した。

 さらに指導者としては、ベルギー代表でロメル・ルカクにストライカーとしての在り方を叩き込み、今夏のロシア・ワールドカップでは、師弟関係が話題となった。

 とはいえ、アンリはトップチームでの監督キャリアはないため、レスター就任となれば、大きな話題を集めることになりそうだ。
 
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