長谷部もレバンドフスキを止められず…エースのハットトリックなどで大勝バイエルンが独スーパーカップ3連覇!

2018年08月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

鮮やかな2発のヘディングシュート!

長谷部(右)はスペースと相手のラストパスやクロスをしっかりケアしたが、レバンドフスキはそれを上回る動きとプレーを見せた。 (C) Getty Images

 8月12日(現地時間)、ドイツではDFLスーパーカップが行なわれ、バイエルンが5-0でフランクフルトを下した。
 
 昨シーズンのブンデスリーガ王者(バイエルン)とDFBカップ王者(フランクフルト)による対決。長谷部誠は3バックの中央で、リベロとしてシーズン最初の公式戦に先発出場を果たした。
 
 フランクフルトの本拠地コメルツバンク=アレーナに集った2チームは、ともに新たな監督の下で新シーズンを迎えたが、バイエルンのコバチ監督は昨シーズンまでフランクフルトを率いており、彼にとっては感慨深いかつての"家"での船出となった。
 
 試合は予想通り、立ち上がりからバイエルンがボールを支配し、主にサイドに縦パスを通してチャンスを作ろうとするが、フランクフルトもしっかりこれに対応し、決定的なプレーは許さない。
 
 ともに厳しくプレッシャーをかけ合い、堅い内容の試合が続いたが、21分、バイエルンは右SBのキミッヒが上げたクロスに、レバンドフスキがファーサイドに流れながらの見事なヘディングシュートを決め、先制点を奪う。
 
 フランクフルトはすぐに反撃し、この2分後、ヴィレムスがペナルティーエリア内のFWアレにボールを当て、リターンをダイレクトで叩いたが、シュートはわずかに右外に外れていった。
 
 バイエルンはそこから波状攻撃を仕掛け、レバンドフスキが再三ヘディングシュートを狙うが、フランクフルトはCKに逃げる。しかし、ここでレバンドフスキにつき切れず、再び鮮やかなヘッドでのゴールを許してしまった。
 
 2点差をつけられたカップ王者は、時間の経過とともに多彩なパス回しを見せるようになったバイエルンに振り回され、ルーズボールへの反応でも相手の後手を踏む。特にエリア内では、バイエルンの速い縦パスに対応が遅れ、ロッベンに先にボールに触られて危険な場面を迎えたりもした。
 
 攻撃では、32分、44分とダ・コスタの右サイドのクロスからチャンスを掴みかけるが、バイエルンの最終ラインが堅さを見せる。ただ、45分にガチノビッチが抜け出したところで、フンメルスがタックルで倒した場面は、決定機阻止でレッドカードを掲げられてもおかしくなかった(実際は警告止まり)。
 
 後半、最初に決定機を生み出したのは、やはりバイエルン。48分、セットプレーからの連係から、ミュラーが流したボールをロッベンが左足で叩くが、GKレノーが横っ飛びでこれをはじき出した。
 
 しばらく一進一退の攻防が続いた後の54分、右サイドで長谷部がボールを持ったところでプレッシャーをかけたバイエルンは、ロッベン→ミュラーと繋ぎ、中央のレバンドフスキへ。エースはワンタッチで抜け出し、難なくレノーの牙城を崩し、このカップ戦では史上初というハットトリックを達成した。
 
 厳しくなったフランクフルトは、ダ・コスタが右サイドを抜け出したり、アレがエリア内で突破を図って倒されるなどの場面があったものの、守備でも高い集中力を保つバイエルンを崩せず。逆に63分、右サイドを破られ、交代出場のコマンに詰められて、4点目を献上してしまった。
 
 バイエルンは勝利をほぼ確定させ、選手交代を挟みながら、余裕を持って試合を進める。相手がゴールを狙って攻めに出たこともあり、裏を突いて、幾度もチャンスを作り出した。これに対し、フランクフルトはプレーが荒くなり、両チームの選手が詰め寄る場面もあった。
 
 すでに交代枠を使い切った後でアラバが膝を痛めたバイエルンは、残り15分以上をひとり少ない状態で戦うことを余儀なくされるが、しっかりボールをキープし、守勢時も要所を締めて決定機を最後まで与えなかった。
 
 そして85分には、コマンがスピードと鋭い切り返しでエリア内に侵入、マーカーをかわしてチアゴのフリーでのダメ押しゴールをアシストした。
 
 リーグ王者は、敵地で昨シーズンのカップ戦決勝の雪辱を果たすというかたちで、このカップ戦3連覇を飾るとともに、今シーズン最初のタイトルを獲得した。
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