王者マンCが新生アーセナルを一蹴! プレミア連覇に向けて好スタートを切る

2018年08月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

相手にほとんど隙をみせなかったマンC

スターリングの鮮やかな個人技から先制点をゲットしたマンC。その後もアーセナルを寄せ付けることなく好スタートを切った。 (C) Getty Images

 現地8月12日、プレミアリーグ開幕節で最大のビッグマッチ、アーセナル対マンチェスター・シティが、ロンドンのエミレーツ・スタジアムで行なわれた。

 前任者のアーセン・ヴェンゲルの22年に及ぶ長期政権に終止符を打ち、スペイン人監督のウナイ・エメリの新政権を誕生させたアーセナルと、昨シーズンにジョゼップ・グアルディオラ監督の下で緻密なサッカーを成熟させ、プレミアリーグを独走優勝したマンチェスター・C。そんな両者による注目の一戦は、立ち上がりに後者が均衡を破る。

 14分、左サイドからドリブルでバイタルエリア中央へカットインをしたラヒーム・スターリングが強烈なシュート。これが名手ペトル・チェフの守るゴール右下隅へと決まった。

 幸先よく先手を取ったマンチェスター・Cは、その後も自慢の攻撃サッカーを展開。27分にFKからリャド・マハレズが決定的なシーンを創出するなど、度々相手ゴールに迫る。さらにチームの好不調のバロメーターになりうるポゼッション率も60%以上を維持し、主導権を握りながら試合を進行した。

 対するアーセナルは、失点後から押し込まれるようになり、決定機も44分にピエール=エメリク・オーバメヤンが枠外へのシュートを打つのがやっと……。追加点こそ奪われなかったものの劣勢に立たされながらハーフタイムを迎えた。

 後半に入り、巻き返しを図るアーセナルは、54分にアーロン・ラムジーを下げてフランス代表FWのアレクサンダル・ラカゼットを投入。前半よりも攻勢を強めたホームチームは、司令塔のメスト・エジルを中心にテンポの速いパス回しを展開すると、55分には細かいパスワークから中央突破したラカゼットが相手ゴールをかすめるシュートを放った。

 ややペースを乱されたマンチェスター・Cは、60分にマハレズを下げ、ロシア・ワールドカップの影響でチームへの合流が遅れていたベルギー代表MFのケビン・デ・ブルイネをピッチに送り出すと、4分後に貴重な追加点を奪取する。

 64分、左サイドをオーバーラップしたバンジャマン・メンディが鋭いクロスをマイナスへ折り返すと、完全にフリーとなっていたベルナルド・シウバが左足で豪快にニアサイドを打ち抜いた。

 攻勢を強め、リズムを掴みかけた矢先に追加点を奪われたアーセナルは、徐々にトーンダウン。ビルドアップやシュートシーンでキックミスを連発し、相手ゴール前に侵入することもできなくなっていった。

 試合巧者ぶりを発揮したマンチェスター・Cは、79分にガブリエウ・ジェズス、87分にレロイ・ザネと攻撃的な選手を次々に投入するなど攻撃的なテンポを落とさずにアーセナルをシャットアウト。結局、2-0で開幕白星スタートを飾った。

 昨シーズンの王者らしく堂々と振る舞って、結果のみならず内容でも相手を凌いだマンチェスター・Cは、上々の仕上がりを見せたと言えるだろう。

 一方、アーセナルは、指揮官エメリのプレミアリーグ初陣で、良いところをほとんど生み出せず、まさしく完敗を喫した格好だ。8月19日の2節ではチェルシーとのダービーマッチとなるだけに課題を修正したうえで、是が非でも勝利を手にしたいところだ。
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