「だから誰もドイツ国内でプレーしたがらない」フルアム移籍のシュールレが赤裸々に持論を展開!

2018年08月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

ドルトムントでは最後までファンとの関係が…

新天地フルアムで早くもエンジン全開のシュールレ。プレミアで復活を遂げ、およそ1年半遠ざかっているドイツ代表に返り咲きたい。(C)Getty Images

 プレミアリーグの昇格組フルアムに加入し、およそ3年半ぶりで西ロンドンに帰還したのがドイツ代表MF、アンドレ・シュールレだ。ボルシア・ドルトムントから2年間のローン移籍で、「この世界最高峰のエキサイティングな舞台に戻って来られて本当に嬉しい」と喜びを口にした。
 
 マインツ、レバークーゼンで声価を高め、2013年7月から15年2月まではチェルシーに在籍。その後はヴォフルスブルク、ドルトムントと渡り歩いた27歳のウインガーは、なぜふたたびイングランドに舞い戻ったのか。英紙『The Sun』のインタビューに応じ、母国ドイツのブンデスリーガでプレーする難しさを吐露した。
 
「ドルトムントでの過去2シーズンはとても厳しいものだった。選手とファンの間で関係がこじれる場合というのは多々あって、ブンデスリーガでは簡単ではないんだ。言うなればジェラシーに近いものがあってね。それは過激なファンだけじゃない。常に選手たちに大きな重圧となって圧し掛かるんだ」

 
 ドルトムントでの2年間でシュールレは33試合に出場し、3ゴールしか挙げられなかった。ファンの不興を買い続け、「シュールレがゴールを決めるまで酒でも飲んでいようぜ!」というチャントまで生まれ、揶揄され続けたという。スター選手であればあるほどドイツ国内のファンは要求が手厳しいと、シュールレは告白する。
 
「ドイツ代表選手ならなおさらだ。過去にひとつでも偉業を成し遂げていれば、ファンのプレッシャーに思い悩むことになる。だからだよ。現在のドイツ代表選手の大半は国外でプレーし始めたら絶対に戻らないよね。誰もがバイエルン・ミュンヘンでプレーしなければならない、かつ、常に勝たなければならない。大変なことなのさ」
 
 軽い爆弾発言だが、いまのシュールレにとっては新天地でのワクワク感のほうが大きいようだ。
 
「本当はチェルシーから離れたくはなかったし、ロンドンの街もイングランドのファンも大好きだ。(ドルトムント新監督のルシアン・)ファーブルともクラブの首脳陣とも話をして、もしオプションがあるなら外に出してほしいと、プレミアのクラブに行きたいと伝えたんだ。念願が叶って本当にハッピー。フルアムでの大暴れを約束するよ」
 
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