出場機会激減の森岡亮太はやはり放出へ。アンデルレヒトが具体的な値札を…

2018年08月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

依然としてアントワープが有力候補

日曜日のオーステンデ戦ではベンチ入りしながらも、試合途中からスタンド観戦を余儀なくされた。やはり森岡の退団は不可避か。(C)Getty Images

 プレシーズンから調子が上がらず、苦境に立たされているのがアンデルレヒトの日本代表MF森岡亮太だ。
 
 一時はチームの構想外とされ、7月28日のベルギーリーグ開幕戦・コルトリイク戦ではベンチメンバーにさえ選ばれなかった。今年1月に加入し、昨シーズン後半戦で出色の出来を披露した中軸はなぜ浮上できないのか。ハンス・ヴァンハーゼブルック監督は背番号10のフィジカルコンディションの拙さを指摘し、オフ中の過ごし方に問題があったと断言。そのうえで、「話し合いをしたので問題ない。彼は自分の間違いを認めたよ。もちろん我々の戦力としてカウントしている」とコメントし、2節のオーステンデ戦では控えメンバーに名を連ねた。

 
 しかしその日曜日のゲームでも出番は訪れず、理由は明らかにされていないが、後半はスタンド観戦を命じられている。これによってふたたび退団の現実味が増し、移籍の噂が再燃。ベルギーの全国スポーツ紙『DH』はこう報じている。
 
「ヴァンハーゼブルックは解決策を模索しているが、クラブ側は放出の方向で話を進めているようだ。モリオカとアンデルレヒトの契約はまだ3年残っているため、完全移籍となると相応の金額がかかる。クラブはこのタイミングでの適正オファーはもはや届かないと見ており、1年間のローン契約で行き先を探している。興味があるクラブはレンタルフィーの100万ユーロ(約1億3000万円)を支払えば、借り受けられるだろう。依然としてアントワープが有力候補だ」
 
 森岡が不出場のアンデルレヒトは開幕2連勝と好調で、とりわけ2試合で9得点と攻撃陣が爆発している。失地を回復したい日本のプレーメーカーにとっては、あまりにも大きな逆風が吹いているのだ。
 
 はたして森岡は名門アンデルレヒトでの挑戦を続けられるのか、それとも新天地を求めるのか。ベルギーの移籍期限は8月末である。
 
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