香川真司のベジクタシュ行きが一気に加速か。地元紙が「ドルトムントでアンハッピー」と報じる

2018年08月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

レンタルから完全移籍に切り替え

トルコ発の報道が連日周辺を賑わせているが、香川本人の胸中やいかに。(C)Getty Images

 ロシア・ワールドカップ直後から日本代表MF香川真司の獲得に執心なのが、トルコの強豪ベジクタシュだ。ブラジル代表MFタリスカが去ったトップ下の新レギュラーに据えたいと考え、同クラブの東アジア戦略においても大きなウェイトを占めると見られている。
 
 とはいえ、ドイツ国内およびボルシア・ドルトムント周辺ではさほど現実味のある話題となっていなかった。ルシアン・ファーブル新監督の香川に対する評価が定まっていなかったからだ。だがここに来て、ドルトムントはスイス代表のトーマス・ディレイニーに加え、ベルギー代表のアクセル・ヴィツェルを獲得。香川とはタイプが異なる両選手だが、中盤センターの陣容は充実の一途を辿っている。システム次第では香川の出場機会が激減する可能性が出てきたのだ。

 
 ベジクタシュも後がなくなってきた。セビージャで燻ぶるブラジル代表MFガンソの獲得が目前と伝えられるが、香川とともに高いプライオリティーを置いていたベルギー代表MFナセル・シャドリについては、所属するWBAが断固拒否の構え。そこで香川へのアプローチを強化。当初のレンタルでの獲得から完全移籍に切り替え、500万ユーロ(約6億5000万円)のオファーを提示したという。
 
 だが、これではあまりにも安価だ。トルコ全国紙『Fotomac』はこう報じている。
 
「ドルトムントは最低でもカガワに関して700万ユーロ(約9億1000万円)を求めている。よってベジクタシュは、次にカガワが別のクラブへ移籍した場合は、そこで得る違約金の10%をドルトムントに譲渡するという条件を盛り込んだのだ。ドルトムントの契約はあと2年あるが、カガワがアンハッピーに感じているのは疑いがなく、新たな挑戦を始めたがっている。今週中にも具体的な動きがあるだろう」
 
 形勢はベジクタシュに有利な方向に動いている、と見立てたのだ。
 
 絵空事のごとく連日報道されてきた香川のベジクタシュ行きだが、いよいよ看過できない状況となり、にわかに現実味を帯びてきた。

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