武藤嘉紀もドタバタ劇の渦中に! ニューカッスルでボーナスを巡って“内紛”が勃発中!

2018年08月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

取材キャンセル続出でメディアもファンも戦々恐々

2年連続で開幕前にボーナス問題が勃発したニューカッスル。入団したばかりの武藤はなにを想う!? (C)Getty Images

 ニューカッスル・ユナイテッドへの入団が正式発表されたばかりの武藤嘉紀だが、さっそくクラブ名物の"内輪揉め"に巻き込まれている。
 
 地元紙『Newcastle Chronicle』など複数の英メディアが報じているのが、選手側とクラブ首脳部の軋轢だ。新シーズンにおけるボーナスの額面に関する話し合いが平行線を辿っているようで、その影響が取材現場にも出ているという。チームはこの1週間でテストマッチ2試合を戦ったが、試合後の取材対応はなく、とあるベテラン選手は「取材拒否は個人的な理由ではない」と語っていた。言うなれば選手たちによるストライキである。
 
 なかでも困り果てているのが、プレミアリーグの全試合をライブ中継する『Sky Sports』で、シーズン前の「決め撮り」をキャンセルされてしまったのだ。試合前のスタメン発表で、選手たちが歩み寄ってくる「ウォーク・アップ」の動画が同局の売りだが、月曜日に撮影予定だったところ、ニューカッスルの面々はひとりも姿を見せなかったという。プレミアは今週末に開幕するが、このままだとニューカッスルだけは最新カットを使えない可能性が出てきた。

 
 実はちょうど1年前にも、クラブと選手はボーナスで揉めていた。その時は最終的にマイク・アシュリー会長が介入して選手側代表のジャマール・ラセルズと額面で合意。基本ボーナスとして17位なら100万ポンド(約1億3000万円)が支払われ、順位がひとつ上がるたびに100万ポンドが加算されていく。さらに順位が半分より上、すなわちトップ10に入れば400万ポンド(約6億円)が上積みされる。昨シーズンのニューカッスルは10位でフィニッシュした。よって合計1100万ポンド(約16億5000万円)を選手たちで山分けした計算になるのだ。さすがはプレミア、半端ない額である。
 
 ここまでのところ、どんな条件を選手側が出しているのかは判然としておらず、アシュリー会長も静観の構え。ボーナス問題が解決しないかぎり、選手側はメディアの前ではいっさい話さないと宣言しており、サポーターにとっても声が聞こえてこないのは寂しい限りだ。
 
 入団直後でドタバタ劇の渦中にいる武藤はなにを想うのか。注目の開幕戦は8月11日土曜日、本拠地セント・ジェームズ・パークで強豪トッテナム・ホットスパーを迎え撃つ。
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