「誰もが得られる賞ではない」クロースがドイツの年間最優秀選手に

2018年08月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

2位以下を大きく突き放しての受賞。

ドイツのシーズン最優秀選手に選出されたクロース。CL3連覇に貢献したことなどが決め手となった。(C)Getty Images

 連覇をめざして臨んだロシア・ワールドカップは残念な結果に終わった。だが、レアル・マドリーのトニ・クロースが、ドイツを代表する選手であることは疑いようもない。

 クロースは8月5日、ドイツ誌『Kicker』とドイツ・スポーツジャーナリスト協会による2017‐2018シーズンのドイツ最優秀選手に選出された。

 チャンピオンズ・リーグで前人未到の3連覇に貢献したのをはじめ、UEFAスーパーカップやクラブワールドカップでもタイトルを手にしたクロースは、475票のうち185票を獲得。2位と3位に入ったフライブルクのニルス・ペーターゼン(39票)、シャルケのナウド(38票)を大差で突き放しての受賞となった。
 
『ESPN』によると、クロースは『Kicker』誌で「年間最優秀選手に選ばれるのは、いつだって光栄なことだ」と喜びを表している。

「この賞をいただくのは簡単なことじゃない。誰もが得られる賞ではないんだ」

 シャルケのドメニコ・テデスコ監督を抑え、年間最優秀指揮官に選ばれた元バイエルン監督のユップ・ハインケス氏は、「クロースが最優秀選手と聞いて、とてもうれしかった。手前味噌だが、彼のキャリアにおいては私もいくらか手助けをしているからね」と、かつての教え子クロースに賛辞を寄せた。

「監督としての長いキャリアで、私は才能ある選手をたくさん指導してきた。だが、クロースに関しては、プロとなる道を進む準備ができているとすぐに感じたんだ」

「彼は耳を貸し、言われたことを吸収するだけでなく、教えたことをちゃんと実践する真面目な一面もある。長年にわたり、彼はこの姿勢を貫いてきた。そしてその結果、素晴らしいキャリアを築いてきたんだ」

 クリスチアーノ・ロナウドが退団し、新たな時代を迎えたマドリーにおいて、クロースの存在はますます重要となるはずだ。新シーズンのクロースには、ワールドカップの落胆を忘れさせる活躍を披露できるだろうか。
 
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