日本代表、遠藤航が起死回生弾で衝撃デビュー!「新参が冷や水を浴びせた」とベルギー紙絶賛!

2018年08月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

出場わずか3分後にゴール! 冨安も守備で多大な貢献

シント=トロイデンの日本人トリオ(左から関根、遠藤、冨安)。今季のベルギ-・リーグに旋風を巻き起こすか(写真はクラブ公式日本版ツイッターより)。

 ベルギー1部のシント=トロイデン(STVV)に移籍したばかりの日本代表MF遠藤航が、デビュー戦でいきなり大仕事をやってのけた。
 
 ジュピラー・リーグ第2節、相手は優勝候補の呼び声も高い強豪ヘンクだ。エリアダービーとなった大一番でSTVVはチーム間の力量差を埋めるべく、マンツーマンを軸とした守備戦術を選択。STVVの日本人トリオは、CB冨安健洋が2試合連続スタメンを飾り、遠藤はベンチスタート、MF関根貴大は残念ながらメンバー外となった
 
 前半はほぼ互角の展開で進み、スコアレスでハーフタイムを迎えた。東京五輪世代期待の星である冨安は3バックの左を担当。敵攻撃陣の軸であるMFレアンドロ・トロサールをハードマークでものの見事に封じ込め、チームにリズムをもたらした。

 
 しかし後半になるとアウェーのSTVVが完全に押し込まれる流れとなり、勢いに押されるままに被弾してしまう。68分だった。相手MFラスラン・マリノフスキーに強烈なFKを叩き込まれ、先制を許したのだ。
 
 遠藤が投入されたのはその直後。ゴールを決めたマリノフスキーのマーカーを命じられ、中盤やや前めの位置に配備される。7月22日、浦和レッズでのラストマッチ(セレッソ大阪戦)からわずか2週間後で欧州デビューを飾ったのだ。そして、すぐさま観衆の度肝を抜いてみせる。
 
 71分、みずから反撃の起点となった遠藤は、猛然とゴール前にフリーランを敢行。FWヨアン・ボリが中央にボールを送ると、待ち構えた遠藤が右足ダイレクトできっちりインパクトし、ゴールにねじ込んだ。STVVにとっては後半初のシュートで、まさに起死回生の同点弾となった。
 
 チームはその後、敵の猛攻を凌ぎ切って貴重な勝点1を奪取。90分間を通して4度バーを叩かれるなど、運も味方してのドローゲームだ。殊勲の遠藤に加えて、守備できらりと輝いた冨安も称えられて然りのパフォーマンスだった。昨シーズンはわずか1試合、1分間の出場に終わった若きCBは、マルク・ブリース新監督の信頼をがっちりと掴んでいる。
 
 ベルギーの全国紙『Standaard』は「ヘンクにとっては痛恨の一撃だ。先制点からの喜びも束の間、日本からやってきた新参に冷や水を浴びせられたのである」と報じ、スポーツサイト『Voetbalkrant』は「絵に描いたような展開から、エンドウがきわめて冷静にゴールを蹴り込んだ」と称えている。
 
 STVVはこれで開幕2戦連続の引き分け。8月11日の第3節ロケレン戦でシーズン初勝利を狙う。
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