森岡はベンチ入りも出番なし…アンデルレヒト、新加入サンティニの連続ハットトリックで開幕2連勝!

2018年08月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

2試合で9ゴールと爆発的な得点力を披露

2戦連続のハットトリックでチームに連勝をもたらし、首位に引き上げたサンティニ。フランスのカーンから加入した29歳のクロアチア人は、驚きの活躍を披露している。 写真はアンデルレヒト公式ツイッターより

 8月4日(現地時間)、ベルギーのジュビラーリーグ第2節が行なわれ、アンデルレヒトは5-2でオーステンデを下した。
 
 開幕戦ではアウェーでのコルトリイク戦を4-1で制したアンデルレヒト。注目の森岡亮太は前節で登録メンバーからも外れ、構想外→移籍も噂され、具体的な新天地候補の名前も挙がったほどだが、今節ではベンチ入りを果たした。
 
 試合は立ち上がりから、ホームのアンデルレヒトがボールを握るも、オーステンデは堅い守備で対応。ピッチのどの位置でもしっかりマークしてくる相手に、アンデルレヒトは窮屈さを強いられる。
 
 それでも、何度かサイドの攻略から好クロスを入れてチャンスを作り出すが、ここではオーステンデの最終ラインが集中した守りで、ディマタ、サンティニのFWに決定的なプレーを許さない。
 
 7割近いボールポゼッションを誇るホームチームに対し、オーステンデは要所を締めた守備で対応し、攻撃ではカウンターとセットプレーでチャンスを作ろうとする。そして28分、この試合最初のCKでトマシェビッチが決定機を迎えたが、フリーでのヘディングシュートはわずかにクロスバーを越えてしまった。
 
 アウェーチームの方が狙い通りの展開で試合を進めた感のあった前半。しかし、アンデルレヒトは後半開始から30秒で、先制ゴールを奪う。
 
 抜け出したディバタがキープして戻したパスを、右サイドのセーレメーケルスがダイレクトでクロス。これをファーサイドでコバウトが頭で折り返し、ゴール前でサンティニが詰めた。
 
 リードを奪ったアンデルレヒトは勢いづき、より攻勢を強める。そして51分、自陣で相手DFがボールを被ったのを受けてディバタが抜け出し独走、GKとの1対1を難なく制して追加点を挙げた。
 
 ホームチームが絶対的優位に立ったが、オーステンデも果敢に反撃に転じ、幾度か敵陣深くに侵入。58分には、複数の選手との連係からカポンが右サイドを抜け出してグラウンダーのクロスを入れると、グリが相手DFに寄せられながらも巧みに踵で軌道を変えてゴールに流し込んだ。
 
 1点差とされたアンデルレヒトは、再び主導権を握り、ディマタが抜け出すなどの惜しい場面を迎える。前半は相手のマークに苦しみ、低い位置から長いボールを放り込むなど雑な攻撃も見られたが、後半はボールを繋いで崩すかたちを見せた。
 
 終盤に入ると、互いにスペースを空けるもこれを活かせず、試合は膠着した状態で進んだが、82分、アンデルレヒトはロングボールに反応した交代出場のムソナがペナルティーエリア右端で押し倒されてPK獲得。ディマタとの"じゃんけん"でキッカーの権利を得たサンティニが、パネンカでゴールの天井に蹴り込む。
 
 サンティニはさらに87分、エリア外からミドルをゴール右隅に突き刺して3点目。なんと開幕戦から2戦続けてハットトリックを達成した。
 
 これで打ち止めと思いきや、アンデルレヒトは89分にもうひとりのFW、ディマタがサンティニに負けじとばかりに縦パスで抜け出し、GKをかわして無人のゴールに流し込み、点差を4に広げた。
 
 2試合で9ゴールという爆発的な得点力を披露したアンデルレヒト。アディショナルタイムにFKからミロビッチにヘディングでのゴールを許し、オーステンデに2点目を与えたものの、十分に満足のいく本拠地発進になったと言えよう。
 
 なお、森岡は3人の交代枠に入ることはなく、ベンチで90分間を終えた。アンデルレヒトは次節、8月12日にアウェーでシャルルロワと対戦するが、初の出番は訪れるだろうか。
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