リバプールの新守護神アリソンが早くもファンの心を掴む! 絶妙なロングパスに「全盛期のピルロより上!」

2018年08月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

攻守両面で決定的なプレーを見せた史上最高額GK

昨シーズンはGKが悪い意味で目立ったリバプールだが、的確な補強によって、今シーズンはここがチームの大きな強みとなりそうだ。 (C) Getty Images

 8月4日(現地時間)、リバプールとナポリのプレシーズンマッチがアイルランド・ダブリンで開催され、前者が5-0で大勝を飾った。
 
 リバプールは立ち上がりから攻勢に立ち、4分にゴール前でボールを受けたマネがキープして後ろに戻すと、走り込んだミルナーがフリーでの強烈なシュートをゴール左隅に突き刺して先制。その4分後には、左からのクロスにヴァイナルダムが打点の高いヘッドで合わせて2点目を挙げる。
 
 後半に入ってもリバプールの攻撃力は衰えず、59分にこぼれ球を拾ったサラーが左サイドネットに突き刺して加点。74分には、オリギのシュートが防がれたところを、スターリッジが詰めて4点目を挙げ、さらに77分、モレノが左から強烈な左足の一撃でローマ・ゴールを破った。
 大勝を飾ったリバプールは、この試合でアリソン、ケイタという新加入選手が先発出場を果たし、シャキリ、ファビーニョも後半から出場を果たしたが、最も印象的なプレーを見せたのは、新守護神のアリソンだった。
 
 GKとして史上最高額となる6250万ユーロ(約81億3000万円)でローマから加入したブラジル代表の25歳は、ロシア・ワールドカップに出場したにもかかわらず、休暇を削ってチームに合流したことで、早くもファンから称賛を浴び、初練習でいきなり好守を連発したことも、大きな話題となった。
 
 デビュー戦となった今回のナポリ戦でも、彼はいきなり魅せた。3分、味方のバックパスを受けると、右足でロングキック。ボールはハーフウェーラインを越え、右サイドを抜け出そうとしたサラーに渡る。ここからチャンスが生まれ、前述のミルナーの先制ゴールに結び付いた。
 
 この正確なパスがファンの心を掴み、SNSでは称賛の書き込みが連続した。
 
「アリソンのパスが攻撃の起点になった!」
「このパスだけでも、あれだけの移籍金を払った価値がある」
「なんてパスだ! 彼は攻撃的MFの役割も果たせるんだな」
「あのパスは、全盛期のピルロのそれよりも上だ」
「アリソンは特別で偉大な存在だ。クロップ監督が史上最高額を支払ってでも、彼を早急に獲得したのも当然のことだ」
「彼のパスは、今シーズンのリバプールに好影響を与えるだろう」
 
 イタリアの伝説のMFを引き合いに出して絶賛されたアリソンだが、守備でも好プレーを披露。この試合、最終ラインはカジェホンらに裏を突かれることが多かったが、素早い飛び出しでこれをカバーして新守護神は相手の決定的なプレーを許さず、至近距離のシュートを好反応で止めたりもした。
 
 今夏の戦力補強が非常に効果的であると評価されているリバプール。クロップ監督は「このチームに満足している。これ以上は望めない」と、噂に上がっている新たなDFの獲得を否定している。
 
 昨シーズンに引き続いての順調ぶりを見せるリバプールは、7日に本拠地アンフィールドでトリノと最後のテストマッチを戦った後、12日のプレミアリーグ開幕戦でウェストハムと対戦する。
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