「来たばかりの頃は不安もあったけど…」 武藤嘉紀が古巣マインツへ”感謝と別れ”のメッセージを投稿

2018年08月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

マインツのファンからはエールも

ブンデスリーガ・マインツを経て念願のプレミアリーグへ挑戦する武藤。古豪ニューカッスルでのデビュー戦はプレミア開幕戦になる可能性も浮上している。(C) Getty Images

 英国での就労ビザの許可が下り、正式にニューカッスルへの移籍が決定した日本代表FWの武藤嘉紀。英スポーツメディア「スカイ・スポーツ」によると契約期間は4年、移籍金は950万ポンド(約13億8000万円)になるようだ。

 度々、「プレミアリーグへの挑戦は長年の夢」と語っていた26歳のストライカーは、新たな舞台への挑戦に胸を躍らせていることだろう。しかし、この念願叶った状況に浮かれることなく、古巣への気遣いもみせている。

 移籍が正式に発表されてすぐ、武藤は自身のインスタグラムを更新。2015年から3年間在籍したマインツのサポーターに向けて、以下の通り、ドイツ語で長文のメッセージを送っている。そこには、赤いユニホームを着て走る自身の姿や仲間との記念撮影など、思い出写真5枚が添付されていた。

「親愛なるマインツのサポーターの皆さんへ。僕は来シーズン、新しいクラブでプレーします。次のブンデスリーガのシーズンでは、あなた方に別れを告げる必要があります。

 あなた方の温かい歓迎と、素晴らしいサポートに感謝しています。2015年の夏、マインツに初めて来たとき、僕はドイツのサッカー文化と言葉に慣れることができるか分からず、すこし不安もありました。ひとりになることを恐れていました。

 ですが、マインツのことはすぐに気に入りました。サポーターの皆さんがとても温かく僕を歓迎してくれたからです。街を歩いていると、近づいて声をかけてくれた。そのことで試合への士気も高まったし、とても幸福なことでした。

 あなた方はとても素晴らしいファンです。僕と僕の家族は、この場所でとても幸せでした。どうやって感謝すればいいか分からないくらい。ですが、これだけは言えます。僕は決してあなた方を忘れません。

 僕のすべてで、みなさんの輝かしい将来と最高の成功をお祈りしています。心を込めて。Yoshi」

 この発信に、マインツのサポーターからも続々と、別れと祝福のメッセージが寄せられている。

「ヨシ、君は最高だったよ」
「素晴らしいファンサービスと別れの挨拶をありがとう。新しいチームでの、君の成功を祈っているよ。#マインツァー(マインツファンの愛称)は永遠」
「君のすべてにありがとうと伝えたい。いつでも戻ってきてね、大歓迎だよ。ダンケ!」
「あなたのプレーしている姿は、私に勇気を与えてくれる。かけがえのない時間をありがとう。新しいチームに行っても、私はあなたのファンです」

  古巣の温かい応援に背を押され、武藤は新天地で輝けるだろうか。

 ちなみに、デビュー戦になると見られていた4日のアウクスブルクとのテストマッチには、労働許可手続きの都合上、出場できないという。プレミアリーグは8月10日に開幕し、ニューカッスルは11日にホームでトッテナムと対戦する。

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