イグアインは「ミラン史上もっとも高価な選手」。歴代トップ5は?

2018年08月03日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

買い取りオプション付きのレンタル移籍だが実質的な完全移籍。

ユーベからミランへの移籍が決定したイグアイン。画像はミラン公式ツイッターより。

 現地時間8月2日にユベントスから獲得したゴンサロ・イグアインは、ミランにとって"史上最高額"のプレーヤーだ。
 
 ユーベの公式発表によると、アルゼンチン代表FWの移籍形態は買い取りオプション付きの1年レンタル。レンタルフィーが1800万ユーロ(約23億4000万円)で、買い取り額が3600万ユーロ(約46億8000万円)となっている。ただ、『スカイ』などの現地メディアが報じている通り、これは実質的な買い取り義務契約であり、合計5400万ユーロ(約70億2000万円)での完全移籍である。
 
 この5400万ユーロは移籍金高騰が続く昨今に照らし合わせると驚くべきものではないが、ミランにとっては史上最高額だ。2018年8月3日時点でのクラブ移籍金トップ5は以下の通り。
 
1位:5400万ユーロ(ゴンサロ・イグアイン/18年夏にユベントスから獲得)
 
2位:4200万ユーロ(レオナルド・ボヌッチ/17年夏にユベントスから獲得)
 
3位:3800万ユーロ(アンドレ・シウバ/17年夏にポルトから獲得)
 
4位:3700万ユーロ(フィリッポ・インザーギ/01年にユベントスから獲得)
 
5位:3500万ユーロ(マッティア・カルダーラ/18年夏にユベントスから獲得/ボヌッチとのトレード)
 
 また、950万ユーロ(ミランが850万ユーロ、ユーベが保証金として100万ユーロを負担)と報じられている年俸もクラブ史上最高額。イグアインはあらゆる意味で「ミラン史上もっとも高価な選手」となったのだ。
 
 イグアインはすでに30歳で、大舞台での勝負弱さや太りやすい体質など弱点もあり、クリスチアーノ・ロナウドを獲得した今夏のユーベでは換金要員となった。とはいえ、ナポリ所属だった15-16シーズンにはセリエA史上最多の36ゴールを挙げ、ユーベでの2シーズンでは公式戦105試合で55得点・11アシストを記録するなど実績は十二分。12年夏にズタラン・イブラヒモビッチが退団して以降、絶対的な得点源が不在だったミランにとっては待望の新エースであり、だからこその高額投資に踏み切った。
 
 今夏は中国人オーナーのヨンホン・リーがクラブ買収時の借入金を返済できず、投資ファンド『エリオット』が実質的なオーナーになるなどドタバタ続きのミランだが、新たに強化責任者に就任したレオナルドの下、急ピッチで陣容改造を進めている。メルカートが閉じるまで、買いも売りもまだまだ動きがあるだろう。要注目だ。
 
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