フィッカデンティ監督が不可解判定を痛烈批判!「35年のプロキャリアで初めてだ」

2018年08月01日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「ワールドカップではVARを実施しているのに」

フィッカデンティ監督は試合後、67分の判定に対して怒りを露わにした。写真:徳原隆元

[J1リーグ19節]清水1-0鳥栖/8月1日/IAIスタジアム日本平
 
 マッシモ・フィッカデンティ監督は怒り心頭だ。
 
「これ以上サッカーの話をするのはやめます。その前に、ここから話を始めないといけない」
 
 J1リーグ19節・清水戦の試合後、総括を述べたこのイタリア人指揮官はそう切り出し、あるシーンについて話し始めた。
 
「65分のシーン。金崎選手の後ろからスライディングタックルがありましたが、ノーファウルに流されました」
 
 問題の場面は、公式記録では67分。相手DFの背後を突いてボールを受けた金崎夢生がドリブルを開始しようとした瞬間、フレイレの激しいスライディングタックルに阻まれてしまう。金崎はピッチに倒れ、ファウルを訴えるも、ノーファウルの判定。足が接触したかに見えたが、主審の笛はならなかった。
 
「ワールドカップではVARを実施しているのに、このリーグはやりたいようにやっている。その後、ゴールキックからオフサイドフラッグを上げる場面がありました。ワールドカップや世界的なところではこういう細かいところを話す。そういうところを話さないのであれば、アマチュアスポーツで、どうぞ勝手に続けていただければいいと思います」
 
 語気を強めて、判定に対する不服を唱えた指揮官は間髪入れずに続ける。
 
「選手はしっかり試合をしたと思います。しかし競技規則は競技規則です。そこは絶対に破られてはならないと思います。65分のシーンがアリなのであれば、もう話せない。自分はプロキャリア35年ありますけど、あんな誤審は初めてだ」
 
 13節以来、約3か月リーグ戦では勝利がなく17位に低迷する鳥栖にとって、手痛い敗戦であるとともに、後味の悪い試合になってしまった。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

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