「野球の審判だった」「我々は30%にも満たない」モウリーニョ、リバプール戦の大敗と進まぬ補強に苛立って毒舌連発!

2018年07月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

主力の相次ぐ故障に、進展しない補強。そしてモウリーニョは…。

試合後の会見で毒舌を飛ばしたモウリーニョ。このポルトガル人監督が何かを批判するのは珍しい光景ではないが、今シーズンは例年よりペースが速い? (C) Getty Images

 マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督は、新シーズンの幕開けを前に毒舌発言を連発した。

 現在、アメリカでプレシーズンツアーを消化しているマンチェスター・Uは、現地時間7月28日、インターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)でリバプールと対戦。結果は、1-4という惨敗だった。

 今夏のマンチェスター・Uは、調整が大幅に遅れている。ロシアW杯で活躍したロメル・ルカク、ポール・ポグバ、アシュリー・ヤングら主力組が休暇中の為にいまだ合流しておらず、さらにネマニャ・マティッチ、アントニオ・バレンシア、クリス・スモーリングらが、このプレシーズン中に負傷離脱を余儀なくされている。
 
 さらに補強も、「数か月も前に獲得希望リストを出した」というモウリーニョの言葉とは裏腹に進展を見せておらず、目立った新加入選手はシャフタールから獲得したブラジル代表MFのフレッジのみだ。

 そうしたチーム事情と今回の惨敗にフラストレーションが沸点に達したモウリーニョは、「私がファンだったら、こんな試合は金を払ってまで観戦しようとは思わなかっただろう」と皮肉交じりに試合を総評した。

「今日の我々はスカッドの30%にも満たないメンバーだった。言うなれば、リバプールのトップチームとマンチェスター・Uの子どもたちの戦いだ。この2年間、彼らは我々に勝てていない。だから今日がチャンスだと思ったのだろう」

 また、モウリーニョの毒舌は、試合を裁いた審判にも向けられた。試合会場が、野球の本場アメリカだったことを交えつつ、そのレフェリングに対して失望感を露にした。

「ここはアメリカだからね。審判は野球協会から派遣されたんじゃないかな? きっと彼らは、野球の試合だと思って来ていた。だけど、会場についてサッカーだったと気付いたんだ」

 マンチェスター・Uのプレミアリーグ開幕戦は8月10日、本拠地オールド・トラフォードにレスターを迎え入れる。はたしてモウリーニョは、残り少ない準備期間でチームのコンディションを高められるのか。その手腕に注目したい。
 
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