「フリーって何?」増山朝陽が明かすイニエスタの謙虚すぎる“人柄エピソード”

2018年07月31日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

「日本語ではなんて言うの?」

チームメイトと肩を組むイニエスタ(8番)。増山(20番)が世界的名手の人柄を明かしてくれた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ18節]神戸1-0柏/7月28日/ノエスタ
 
 1-0で勝利した柏戦、神戸に新加入したアンドレス・イニエスタが初スタメンを飾ったが、途中交代するまでの82分間、多くのパスを捌いてゲームメイクし、チームによくフィットしている印象だった。実際、イニエスタ自身も「チームとの感触は非常にポジティブ」と試合後に述べている。
 
 ではなぜ、スペインから遠く離れた異国の地で、早くもフィットしつつあるのだろうか。柏戦後には、増山朝陽がこんなことを話していた。
 
「超一流なんだなっていうのは、チームにもすぐ溶け込むところ。自らコミュニケーションを取って、日本語について『それどういう意味なの?』とか、『日本語ではなんて言うの?』とかを聞いて馴染んでいます。謙虚というか、凄く人間として素晴らしいなと思います」
 トレーニング中、チームに馴染むべく、イニエスタは自ら積極的に仲間へ話をかけているそうだ。増山は具体的な会話の内容も明かしてくれた。
 
「練習中、普通の数字もそうですし、フリーとか、ターンとかにも『どういうこと?』って。あっちではフリーを『ソロ』って言うですけど。ターン以外にもスルーとかでも日本語についてどうって(聞いてくる)。コミュニケーションを取って、僕らに合わせようとしてくれています」
 
 イニエスタの素顔が垣間見えるエピソードと言えるだろう。ワールドカップなど数多くの輝かしいタイトルを獲得しながら、謙虚でいられるその性格も、イニエスタの魅力と言えるかもしれない。

【神戸 1-0 柏 PHOTO】イニエスタ先発出場の神戸、増山朝陽のゴールでノエスタ大歓喜!
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)


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