F・トーレスが圧巻のプレーを見せるも鳥栖は磐田とスコアレスドロー。両者とも5戦未勝利に

2018年07月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

鳥栖はF・トーレスと金崎の2トップでチャンスを作るも…

金崎(左)、F・トーレス(右)が良さを発揮するも、鳥栖は2試合連続無得点となった。写真:徳原隆元

 7月28日、J1リーグは各地で18節が開催され、ベストアメニティスタジアムではサガン鳥栖とジュビロ磐田が対戦した。

 この試合の注目は何と言っても、移籍後初先発となったフェルナンド・トーレスだ。Jリーグ初出場となった前節のベガルタ仙台戦では50分からピッチに立ち、最前線で決定機を創出。格の違いを見せつけた元スペイン代表FWの一挙手一投足に注目が集まるなか、鳥栖と磐田の一戦はキックオフを迎えた。

 F・トーレスは4-3-1-2の最前線に入り、24日に鹿島から加入したばかりの金崎夢生と2トップを形成。序盤から正確無比のポストプレーで攻撃の起点となり、磐田ゴールに迫った。35分には、右サイドに抜け出したF・トーレスがゴール前にライナー性のクロスを供給。惜しくもこれは味方と合わなかったが、磐田戦でも確かな存在感を見せつける。

 対する磐田は1トップの川又堅碁を軸に攻撃を展開。2列目から松浦拓弥などが前線に飛び出し、鳥栖守備陣を崩しに掛かった。
 0-0で迎えた後半も互いに積極的に攻撃を繰り出す。すると、55分にF・トーレスが魅せる。ロングフィードに反応した背番号9は後方からのボールを諸共せず、巧みに胸で収めて右足でループシュート。磐田のGKカミンスキーに阻まれたものの、元スペイン代表の超絶技巧にスタジアムからはどよめきが起こった。

 以降も互いにゴールを脅かすが、歓喜の瞬間はなかなか訪れない。

 膠着した状況を打開すべく、磐田が先に動く。69分、山田大記に代えて、今夏に川崎から獲得した大久保嘉人を投入。さらに75分、松浦を下げて荒木大吾をピッチに送り出した。
 
 対する鳥栖も79分に疲れが見えていたF・トーレスに代え、今夏に蔚山現代から復帰した豊田陽平を起用。直後には原川力を下げて髙橋秀人を送り込み、交代策から勝機を見出そうとする。

 しかし、互いに最後までネットは揺らせず、鳥栖と磐田の一戦はスコアレスドローで終えた。

 鳥栖は2試合連続で無得点で5戦未勝利。対する磐田は3戦連続ドローで、こちらも5試合勝ちなしとなった。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事