ニューカッスル移籍”合意”の武藤嘉紀を地元紙が絶賛!「我々に欠けていたストライカー」「本当の脅威になる」

2018年07月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ケイスケ・ホンダからも高い評価」と報じる

ロシア・ワールドカップのポーランド戦に先発出場した武藤。待望のストライカーに地元サポーターの期待値も高い。(C)Getty Images

 プレミアリーグの古豪、ニューカッスルへの移籍が"個人合意に達した"と報じられた日本代表FWの武藤嘉紀。さっそく、イギリスの地元紙『THE SHIELDS Gazette』は武藤の生い立ちやこれまでの活躍、プレーの特徴をまとめて紹介している。

「ヨシノリ・ムトウはJ1リーグのFC東京の下部組織を経て、2010年にはトップチームに登録された。並行して慶應義塾大学経済学部に入学。在学中にプロ契約を結び、2015年3月に留年することなく卒業したエリートだ。高い技術を武器に、通算51試合に出場し、23ゴールという記録を残した。2015年夏にはブンデスリーガ、マインツへ移籍。ドイツでプレーすることで、たくましさも身に付け、"マインツの脅威的なアタッカー"に成長した。

 日本代表には2014年から定期的に選出されている。これまで、ロシア・ワールドカップのポーランド戦を含む25試合に出場し、2得点を挙げた」

 また、武藤が「どんなタイプの選手なのか」という項目では、日本代表MFの本田圭佑と、元FC東京監督のランコ・ポポヴィッチ氏のコメントを引用している。
「日本代表のケイスケ・ホンダはスペインのメディア『ESPN』にムトウについて尋ねられ、『スピードがあって、新しいサッカーのスタイルを実現する活きのいい選手。日本代表に彼のようなストライカーはいなかった。典型的なタイプではなく、とても好ましい』と答えている。

 ポポヴィッチ氏は、『ムトウはとても良い教育を受けている。大学に進学し、インテリジェンスを持った男だ。とても良い家族に育てられており、他のプレーヤーとは異なるものを持っている』と高く評価した」

 そして、ラファエル・ベニテス監督が探していたストライカーとして、理想的な存在だと説明している。

「ベニテス監督は今夏、ストライカーを欲していた。ムトウは前線をリードする能力を持つ選手であり、ワントップでもツートップの一角でもプレーできる能力を持っている。直線的なスピードも持ち、技術もあり、ベニテスの欲する攻撃の多様性を高める役割を果たすだろう。昨年、我々に欠けていたストライカーとしてサポーターの希望になるはずだ。

 唯一、弱点は空中戦に弱いところだろうか。ただし、彼は"本当の脅威"になる可能性を秘めている。ムトウはあまり後ろのポジションに置いてはならない」

 育ちからプレースタイルの分析まで、かなり入念にチェックされ、注目されていることが分かる。武藤は、この期待に応えられるだろうか。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事