なでしこジャパンが4失点でアメリカに惨敗…田中らが得点もモーガンにハットトリックを許す

2018年07月27日 サッカーダイジェスト編集部

ダイナミックなアメリカの攻撃に手を焼く

モーガン(13番)にハットトリックを許す。鮫島(3番)のCB起用もこの日は奏功しなかった。(C)Getty Images

 日本女子代表は7月26日(日本時間27日)、親善大会「Tournament of nations」で、開催国アメリカと対戦し、2-4で敗れた。
 
 日本の先発システムは4-4-2。A代表マッチデーではないため、ディフェンスリーダーの熊谷紗希は招集外で、CBには鮫島彩と三宅史織が入った。GKには山下杏也加、右SBに清水梨紗、左SBに阪口萌乃が起用される。2ボランチは有吉佐織と三浦成美で、右サイドハーフに中島依美、左サイドハーフに長谷川唯。田中美南と岩渕真奈が2トップを組んだ。
 
 序盤は一進一退の展開を演じた日本も、徐々にアメリカにペースを握られる。試合が動いたのが18分。ミーガン・ラピノーからのグラウンダーのクロスにダイレクトで合わせたアレックス・モーガンのゴールで、アメリカに先制を許す。
 
 その2分後には、カウンターから田中美南のドリブルシュートで1点を素早く返したが、26分に追加点を献上。クロスの対応が後手に回り、再びモーガンにゴールを奪われた。
 
 後半に入っても流れは変わらず、ピッチを広く使ったダイナミックなアメリカの攻撃に手を焼く。56分、トビン・ヒースに左サイドを突破されクロスをあげられると、モーガンにこの日3点目を決められた。
 
 2点ビハインドを負った日本は、59分に大きく動く。川澄奈穂美、横山久美、増矢理花を投入。前線を変えて流れを変えようと試みた。
 
 ところが、この交代の効果が表れたのは、66分にモーガンに中央を突破されて4失点目を喫し、68分に菅澤優衣香を投入してから。ようやく複数人が絡みながらスピーディに崩す日本らしい攻撃が機能し始める。
 
 しかし、76分に坂口の華麗なミドルシュートで1点を返すも万事休すで、2点差でタイムアップの笛を聞いた。これでアメリカとの通算対戦成績は、1勝7分27敗。またもFIFAランク1位のアメリカに力の差を見せつけられた。
 
 次戦はブラジル戦。7月29日(日本時間30日の5時20分)に行なわれる。高倉麻子監督は「クロスのところの守備の修正、攻撃ではどうシュートまで持っていくか精度を上げたい」と意気込んでいる。
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