ウェストハムがニューカッスルを出し抜いて武藤嘉紀の獲得に前進!? 移籍金20億円で交渉へ

2018年07月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

今夏の大型補強の締めくくりとして獲得に乗り出す。

先のロシアW杯では1試合の出場に止まった武藤。その悔しさを晴らす舞台は、イングランドとなるのか? (C) Getty Images

 ステップアップを望む日本代表FWの武藤嘉紀は、活躍の場をロンドンに移すかもしれない。

 2015年8月に300万ユーロ(約4億500万円)でFC東京から鳴り物入りでブンデスリーガのマインツに移籍してから3年。通算64試合に出場して19ゴールという成績を残してきた武藤は、昨シーズン終盤の4月に「今が良いタイミングだと思っています。結果として、たとえ失敗をしたとしてもいい。それでも、機会があるならぜひ挑戦してみたいと思いますね」と、プレミアリーグ移籍を仄めかしていた。

 これまで武藤の獲得に「熱心に動いている」と報じられてきたのは、ニューカッスルだった。指揮官のラファエル・ベニテスが希望しているとされ、オーナーのマイク・アシュリーに、自身の契約延長の条件として日本代表FWの獲得を盛り込んだとも伝えられてきた。

 しかし、ドイツ紙『Bild』の取材に応じたマインツのスポーツ・ディレクター、ルーベン・シュレーダーが「現時点で具体的なオファーは届いていない」と明言したことで、ニューカッスルとのクラブ間交渉がはかどっていないことが明るみになった。

 そんな後手を踏むライバルを出し抜こうと画策しているといわれているのが、ウェストハムだ。英サッカー専門メディア『HITC』によれば、今夏に知将マヌエル・ペジェグリーニを招聘した東ロンドンの古豪は、武藤に1400万ポンド(約20億3000万円)を支払う構えだという。

『Bild』によれば、武藤と2019年6月までの契約を結んでいるマインツの希望額は1800万ポンド(約26億1000万円)とされているが、『HITC』は「日本人FWを高く評価しているウェストハムは、増額も考慮している」と、獲得に向けての本気度を伝えている。

 ウェストハムの今夏の移籍市場での動きは忙しない。すでに5000万ポンド(約72億5000万円)を費やし、アンドリー・ヤルモレンコやフェリペ・アンデルソン、ジャック・ウィルシェアといった攻撃的タレントを獲得している。

 しかし、ペジェグリーニは現状に満足しておらず、夏の大型補強の締めくくりとして、武藤を迎え入れようという算段のようだ。

 一時はニューカッスル移籍で一気にまとまるかに見えた武藤の去就だが、ここにきて雲行きが変わってきたようだ。はたして、いかなる決着を見るのか? プレミアリーグの移籍市場が閉じる8月9日まで目が離せない!
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