値札は驚きの75億円! 日本を戦慄させたセネガル代表の新鋭に、メガクラブが続々と

2018年07月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「デンベレと同じくらいのポテンシャルがある」

ロシアW杯で日本の左サイドを席巻したサール。複数の錚々たるメガクラブが獲得に乗り出しているようだ。(C)REUTERS/AFLO

 セネガル代表の新鋭アタッカーを巡り、壮大な争奪戦が繰り広げられている。
 
 ロシア・ワールドカップのグループリーグ第2戦、日本はセネガルと2-2のドローを演じた。その試合で長友佑都、乾貴士と丁々発止のマッチアップを展開したのが、20歳の右サイドアタッカー、イスマイラ・サールだ。

 
 英紙『The Sun』が大々的に報じたのが、このサールに対する複数メガクラブからの強い関心だ。2016-17シーズンにメスでプロデビューを果たし、フランス1部のリーグアンでいきなり奮迅の活躍を披露。31試合に出場して5得点・5アシストと気を吐くと、シーズン終了後に1700万ユーロ(約22億1000万円)でレンヌへ移籍。すると続く17-18シーズンでも怪我で3か間の離脱を余儀なくされながら、24試合出場の5得点・5アシストと存在を示した。いずれは欧州のメガクラブに羽ばたくと目されていた有望株ながら、ワールドカップでのハイパフォーマンスにより、その時期が一気に早まりそうなのだ。
 
 
 同紙はこう説明している。
 
「まるで嵐のようなプレーぶりで世界に名を知らしめたサールが、この夏の移籍マーケットにおける目玉商品となりつつある。レンヌは現在、この若きエースに5000万ポンド(約75億円)の違約金を設定しているが、それでもバルセロナ、ユベントス、アーセナル、マンチェスター・シティ、チェルシー、リバプール、そしてマンチェスター・ユナイテッドと錚々たるクラブが先物買いに躍起になっている」
 
 さらにサールの代理人であるティエルノ・セイディ氏のコメントを紹介。昨夏にボルシア・ドルトムントからバルセロナに移籍したフランス代表MF、ウスマンヌ・デンベレに似たスタイルを持ち、それに匹敵するほどのタレント性があると豪語した。
 
「イスマイラはとにかくスピードが尋常ではないし、ハイレベルなテクニックも兼備している。バルセロナのデンベレに似ていて、同じくらいのポテンシャルがあると信じているよ。ワールドカップが終わってからというもの、私の携帯電話は鳴りっぱなしだが、やはりプレミアリーグのクラブからの引きが強いね。移籍金は相当に跳ね上がっているようだが、私とイスマイラは冷静に物事を見極めている。この先10年をどうプレーするかをだ。ビッグクラブに行って試合に出れないのでは困る。そのあたりをよく吟味して考えていきたいんだ」
 
 英公共放送『BBC』の解説者で元イングランド代表FWのガリー・リネカー氏は、グループリーグのポーランド戦後にサールを「次代のスーパースターとなり得る超逸材」と評した。
 
 はたして今夏にビッグディールは成立するのだろうか。同胞の先輩、サディオ・マネがプレーするリバプールに移籍ともなれば、かなり面白い展開だが……。
 
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