“愛煙家&ゲン担ぎ人間”のサッリ監督に大きな問題! チェルシー会長から下された厳命は…

2018年07月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

ジンクスを狂ったほどに信じる指揮官だけに…。

ナポリ時代には、ベンチでもタバコを吸っていたサッリ。プレミアリーグではその行為自体が禁止されており、無類のヘビースモーカーは苦しい90分間を強いられることになりそうだ。 (C) REUTERS/AFLO

 自身の監督キャリアで初となる国外挑戦に胸を躍らせる指揮官に、障壁が立ちはだかった(!?)。

 現地時間7月20日、英紙『The SUN』は、チェルシーの新指揮官マウリツィオ・サッリが、自身の慣例である喫煙とジャージでのベンチ入りをクラブから禁じられたと報じた。

 元銀行員という異色のキャリアを歩みながら、自身の戦術眼を元にした攻撃的なサッカーを展開し、幾多のイタリアクラブで好成績を収めたサッリ。そんな59歳のイタリア人監督は、無類のヘビースモーカーとしても知られている。

 所かまわずにタバコを吸い、一日60本以上を消費。昨年2月のヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦でドイツのRBライプツィヒと対戦した際には、彼のために特別に喫煙エリアが設けられたというニュースも話題となった。
 

 また、サッリ監督は常にジャージで試合に臨むことも慣例にしていたが、『The SUN』によると、チェルシーのロマン・アブラモビッチ会長は、新指揮官に対して「英国らしい紳士的な振る舞いをするように」と通達。ジャージで試合に臨むことと、そして試合会場での喫煙を禁じた。

 これは、サッリ監督にとっては大きな問題となるかもしれない。単に、好きなタバコが吸えない、スーツ着用で窮屈さを味わうということではない。彼はあらゆる迷信を信じ、ゲン担ぎの対象としている人間なのだ。

 その"狂信"ぶりは凄まじく、自身のラッキーカラーが「黒だ」と思えば、選手のスパイクを強制的に黒染めにし、勝ち続けている間は必ず同じ席で食事をすることを選手にも強いる。さらに、黒猫が見かければ街に出ないなど、様々なエピソードを持っている。

 昨シーズンまで率いたナポリの名物会長であるアウレリオ・デ・ラウレンティスも、次のようにサッリ監督について話している。

「私も大概だが、サッリの迷信に対する考えは凄まじいよ。例えば、試合前に彼と挨拶をしてその試合に負けでもしたら、彼は私を目の敵にするだろうね。去年、チームが連勝していた時、私はロサンゼルスにいたんだが、彼のことを考えて、負けるまでナポリに帰れなかったんだ」

 禁煙とジャージ禁止が、その采配に狂いを生じさせることはないと願いたいところだが、これまでこの"スタイル"を貫きながら結果を出してきたサッリ監督にとって、これを封じられたことが、いかなる影響を及ぼすだろうか……。
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