ミラン主将のボヌッチ、代理人がパリSGと交渉中との報! 再びブッフォンの同僚となるのか!?

2018年07月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

ミランの今後の状況が明確になってから判断!?

去就が定まらないまま、ボヌッチはミランで新シーズンに向けて始動している。 (C) Getty Images

 6連覇中の絶対王者を飛び出して、中国資本がクラブを買収し、チャンピオンズ・リーグ(CL)出場権もないミランに移籍――。昨夏、イタリア代表CBのレオナルド・ボヌッチが下した決断は、ミランのサポーターを大いに喜ばせ、世界のサッカーファンを驚かせた。
 
 それから1年。ミランとボヌッチを取り巻く状況は、大きく変わっている。『Gazetta dello Sport(ガゼッタ・デッロ・スポルト)』紙などイタリア・メディアは7月18日、ボヌッチの代理人アレッサンドロ・ルッチが、パリでパリ・サンジェルマンと交渉していると報じた。
 
 ミラニスタの新たなアイドルとしてキャプテンマークも託されたボヌッチだが、2017-18シーズンはパフォーマンスに安定を欠き、たびたび批判を浴びせられた。チームもヴィンチェンツォ・モンテッラ前監督が解任され、ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が就任してから持ち直したものの、再びCL出場権を逃している。
 
 それでも、ミランはセリエAをなんとか6位で終え、ヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得した。ところが、クラブ経営の先行き不透明感から、FFP(ファイナンシャルフェアプレー)に抵触したとして、UEFAから欧州カップ戦からの除外という処分を受けてしまう。
 
 さらに、ミランはオーナーのリー・ヨンホンが融資先のヘッジファンド「ElLiott(エリオット)」に3200万ユーロ(約41億6千万円)を返済できず、エリオットが経営を引き継ぐことになった。
 
 21日に新取締役会が誕生する予定だが、中国資本からアメリカ資本となったミランは、一部でガットゥーゾ監督解任の可能性も報じられるなど、その未来が再び混沌としている。
 
 ガゼッタ紙によると、ルッチ代理人はパリSGの幹部とすでに会い、金銭面で合意する上で障害はないとのこと。ただボヌッチ本人は、ミランがUEFAの処分撤回を求めて提訴しているスポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定(19日の予定)と、21日の新取締役会誕生を待ち、今後の状況がより明確になるまで時間をかける考えという。
 
 パリSGはこの夏、ユベントスに別れを告げたジャンルイジ・ブッフォンを獲得した。ボヌッチは1年でミランのキャプテンマークを返上し、ユーベ時代に一緒にタイトルを獲得したブッフォンを追いかけることになるのか。まずは、CASの裁定に注目が集まる。
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