グリエーズマンが示した「ウルグアイ愛」に現職大統領が感動! 直々に感謝と招待の手紙を送る

2018年07月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

今年12月にウルグアイで歓迎されることに

左手に黄金のトロフィー、右腕にはウルグアイ国旗。ちなみに、グリエーズマンのルーツがウルグアイにあるというわけではない。 (C) Getty Images

 7月15日(現地時間)、ロシア・ワールドカップ決勝でフランスはクロアチアを4-2で下し、1998年フランス大会以来2度目の世界制覇を果たした。
 
 この試合で勝ち越しのPKを決めたアントワーヌ・グリエーズマンは、悲願の優勝に涙を堪えることができなかったが、しばらくするとその表情は笑顔に変わった。そして優勝会見では、世界一の喜びを語り、チームメイトを称え、関係者や国民への感謝を口にした。

 その会見で話題になったのが、彼が記者から受け取った国旗を羽織っていたことだ。これだけなら何もおかしくはないと思われるだろうが、注目を集めたのは、その国旗がフランスではなく、ウルグアイのものだったことだ。
 
 もっとも、グリエーズマンがウルグアイに対して特別な想いを抱いていることは、よく知られている。
 
「キャリアにおいて、常にウルグアイと縁があった」と本人が語っている通り、レアル・ソシエダではウルグアイ人監督マルティン・ラサルテの下でプロデビューを果たし、同国代表歴を持つ11歳上のカルロス・ブエノにも可愛がられ、サッカーのことだけでなく、ウルグアイ文化のことについても多くを学んだという。
 
 同国の強豪ペニャロールのサポーターでもあるというグリエーズマンは、アトレティコ・マドリーでは、ディエゴ・ゴディン、ホセ・ヒメネスとチームメイトであり、前者とは娘の「ゴッドファザー(名付け親)」を務めてもらうほどの間柄である。
 
 今大会、準々決勝でフランスとウルグアイが対峙した際、グリエーズマンは左足での強烈なシュートでGKフェルナンド・ムスレラのミスを誘い、勝負を決める2点目を挙げたが、このフランス人は全く喜びを表わすことはなかった。
 
 そして、前述の優勝会見での国旗である。改めて彼の「ウルグアイ愛」が"ハンパない"ことが証明されたわけだが、これにいたく感動したのが、現職大統領のタバレ・バスケス氏だった。ウルグアイの国家元首は、以下の内容でグリエーズマンに手紙を送った。(『Rheinische Post』より)
 
「優勝会見で我が国の国旗を用い、我が国に対する思いを示してくれたことに対し、私は感謝の気持ちを禁じ得ない。あなたが我々の国を訪問する予定があることを知りました。共和国大統領として、あなたを迎え入れ、感謝の気持ちを伝えられれば、とても名誉なことです」
 
 グリエーズマンが大西洋を渡るのは、今年12月。親友ゴディンとソフィア・エレーナさんとの結婚式に出席するためだ。彼にとっては、忘れられない「第2の故郷」(本人談)への旅となるのは間違いなさそうだ。
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