【サッカーダイジェスト特派のポイントレビュー】
 
　アルゼンチンが120分の死闘の末に、ベスト８に駒を進めた。
 
　勝負を決したのは、メッシとディ･マリアの傑出したタレントだった。スコアレスのまま延長に突入し、心身ともに限界に達していた118分だ。マスチェラーノのボール奪取から繋いだボールをメッシがドリブルで右サイドに運び、最後はディ・マリアが名手ベナーリオの左を抜いた。
 
　自国で開催した54年大会以来のベスト８を目指したスイスは、エースのシャキリを軸とするカウンターで対抗した。しかし、60分以降は完全に守勢に回り、試合終了間際にポストを叩くジェマイリのヘッドとシャキリのFKで見せ場を作ったものの、１点が遠かった。
 
取材・文：加藤紀幸（ワールドサッカーダイジェスト）