去就注目のクルトワとアザール。チェルシーの方針は前者が「移籍容認」で後者は「徹底抗戦」

2018年07月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

今後も同じチームでプレーするのか。

チェルシーからの移籍が噂されるベルギー代表のクルトワとアザール。離れ離れになるのか、それとも…。(C)Getty Images

 ロシア・ワールドカップ(W杯)で最優秀GKに選出されたベルギー代表のティボー・クルトワは、契約期間が残り1年となったチェルシーから移籍するのかしないのか。その去就が注目されている。

 チェルシーは昨年末、週給20万ポンド(約3000万円)での新契約を提示したが、クルトワはW杯での活躍を受け、より良い条件に値すると確信しているようだ。

 英紙『Telegraph』によると、クルトワは「彼らが何を望むのかを見てみよう。もちろん、交渉のテーブルに出されたもの(提示金額)は、自分が望んでいるもの(額)とは異なると思っている」と述べた。

「今回のワールドカップ中、僕はすべての憶測や噂を無視してきた。でもこれからは、代理人と話し、チェルシーが彼に何と言うかを見てみよう。それから話し合う。ただ、僕はチェルシーで幸せだ。必ずしも移籍したいとは限らない」

 さらにクルトワは、「サッカー選手はもっとちゃんと契約をまっとうすべきだと文句を言う人がいるけど、僕に関して言えば、きちんとまっとうする可能性がないわけじゃない」と、契約を延長せずにラスト1年をチェルシーで過ごす可能性にも言及している。

「僕のようなプレークオリティーを持つ選手を、ベンチに置くとは思えない。たとえ(新契約に)サインしなくてもね。でも、(残留は)あり得ることだ。僕はロンドンが好きだからね」

 ただ、『Telegraph』紙や『Guardian』紙によると、チェルシーはクルトワの移籍を認めるかもしれないとのことだ。以前からふたりの子供が住むマドリードへの想いを口にしているクルトワだが、噂されるレアル・マドリーなど、メガクラブへの移籍が実現するかもしれない。
 
 一方で、同じく去就が注目されるエデン・アザールについて、『Telegraph』紙や『Guardian』紙は、チェルシーが徹底抗戦の構えを見せていると報じた。

 アザールはW杯の3位決定戦後に移籍を仄めかす発言をしており、マドリーやマンチェスター・シティの関心が取りざたされている。だがチェルシーは、慰留を目指す考えのようだ。

『Telegraph』紙によると、こうしたクラブ側の動きに対してクルトワは「僕がどこに行こうと、エデンは一緒に来なければいけない。僕たちは互いを手放さないよ」と、アザールとは"一蓮托生"だと話しているという。

 その言葉どおり、両選手は今後も同じチームでプレーするのか、ならばそのチームはどこなのか、それとも離れ離れになるのか…。新シーズンの開幕まで約1か月となったプレミアリーグ。進展が注目される。
 
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