「納得できない!」 カシージャス、スアレス、リバウド…大物たちがW杯決勝の疑わしい判定に苦言

2018年07月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

「主審はクロアチアに損害を与えた」(リバウド)

ブロゾビッチ(背番号11)が接触する前に倒れ込んだグリエーズマン。このプレーでフランスにFKが与えられたジャッジに対し、カシージャス(左上)、スアレス(左中央)、リバウド(左下)らは苦言を述べる。(C)Getty Images

 ロシア・ワールドカップ(W杯)は7月15日に決勝が行なわれ、クロアチアを4-2で下したフランスが、20年ぶり2回目となる優勝を果たした。

 均衡を破ったのは18分のFK。アントワーヌ・グリエーズマンが蹴ったボールがマリオ・マンジュキッチのオウンゴールを誘い、フランスが先制した。

 だが、この先制点がのちに物議を醸す。グリエーズマンはマルセロ・ブロゾビッチが接触する前に倒れており、ダイブと指摘されてもおかしくないプレーでフランスにFKが与えられていたからだ。

 実際、サッカー界のビッグネームからも、この先制点には納得できないとの声が上がっている。
 
 元スペイン代表のイケル・カシージャスは、「VAR採用がよく分からない。主審はグリエーズマンに対してではないファウルを取った。その流れからフランスが得点。だがなにも起こらなかった」とツイート。ビデオアシスタントレフェリー(VAR)の介入がなかったことに疑問符をつけた。

 レアル・マドリーのレジェンドのツイートに、バルセロナのウルグアイ代表ルイス・スアレスも反応。「イケル、君の言うとおりだ。それに、ポグバはオフサイドだった」とつぶやき、FKの場面でフランス代表のポール・ポグバがオフサイドポジションにいたのではないかと指摘している。

 さらに、元ブラジル代表のリバウドは、インスタグラムでフランスの先制点は認められるべきではなかったと主張。あくまでも個人的な意見だと強調しつつ、「W杯決勝でこういった審判のミスがあってはならない。主審はクロアチアに損害を与えている」と批判した。

 ただ、現行ルールでVARはFKの是非に関する判定に介入することはできない。また、ポグバのポジションはオンサイドだったとの指摘もある。

 それでも、SNSなどではグリエーズマンに対する批判や判定への不満の声が絶えない。VAR導入で新時代を迎えたW杯だが、判定を巡る議論がなくなることはないようだ。
 
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