サッカーダイジェストWeb選定! ロシアW杯の「大会ベスト11」はこの顔ぶれだ!!

2018年07月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

守備陣は4強、開催国から選出

サッカーダイジェストWeb編集部選定のロシアW杯ベスト11。 (C) SOCCER DIGEST

 1か月間にわたって激戦を繰り広げたロシア・ワールドカップは、フランスの20年ぶり2度目の戴冠で幕を閉じた。
 
 選び抜かれた32か国は激闘の末に雌雄を決したが、ここではそれらのチームを構成した優れた個々の選手のなかから、特に印象的な活躍を見せた11人をセレクトした。
 
 余談だが、この個性の強い強力チームを率いる指揮官を選定するとすれば、優勝監督ディディエ・デシャンもさることながら、短期間で選手の心を掴んでチームをひとつにまとめ上げ、苦しい状況でも彼らを鼓舞し続けて母国を史上初の決勝に導いた、クロアチアのズラトコ・ダリッチ監督が適任だろうか。
 
――◇――◇――
 
GK
ジョーダン・ピックフォード
(イングランド)
7試合690分出場・8失点・16セーブ
予選には一度も出場しなかった24歳の守護神の本領が存分に発揮されたのは、決勝トーナメントに入ってからだ。1回戦のコロンビア戦では、母国をW杯におけるPK戦初勝利に導き、準々決勝では神懸かったセービングの連発でスウェーデンにゴールを許さず、28年ぶりの4強入りに大貢献。優秀なGKの多い今大会だったが、そのなかでも彼は抜群のインパクトを残した。
 
DF
マリオ・フェルナンデス
(ロシア)
5試合472分出場・1得点1アシスト
 ブラジル代表歴もある長身(187センチ)SBのプレーは非常に攻撃的であり、敵陣深くに思い切って侵入し、ゴール前にまで迫ることもしばしば。エジプト戦ではチェリシェフのゴールをアシストした。準々決勝クロアチア戦では、延長戦後半で貴重な同点弾を頭で決めるも、PK戦ではコントロールを乱して枠外……天国と地獄を味わったが、彼が開催国の快進撃の一翼を担ったのは違いない。
 
ヴァンサン・コンパニ
(ベルギー)
5試合376分出場・0得点0アシスト
 大会直前の鼠径部負傷で出遅れ、初先発出場となった決勝トーナメント1回戦の日本戦では、不安定な部分もあったが、準々決勝からは本来の安定さと強固さを取り戻した。ブラジル戦ではCKでニアに入ってボールにわずかに触れたことで、フェルナンジーニョのオウンゴールを誘発。他のCB2人が攻撃にも積極的に参加できたのは、GKティボー・クルトワとコンパニの存在があればこそだった。
 
ドマゴイ・ヴィーダ
(クロアチア)
6試合630分出場・1得点1アシスト
 常に身体を張る気合十分のプレーを身上とし、大会を通じ安定して高いパフォーマンスを披露。大会前は守備の不安が囁かれていたクロアチアだが、決勝までの6試合を5失点で乗り切るのに、彼も大きな貢献を果たした。攻撃ではその高さを活かし、準々決勝ロシア戦では延長後半に勝ち越しゴールを挙げ、決勝では28分にセットプレーからペリシッチの同点弾をアシストしている。
 
リュカ・エルナンデス
(フランス)
7試合590分出場・0得点1アシスト
 22歳の若き左SBは、当初はバンジャマン・メンディの代役的な扱いだったが、守備では所属するアトレティコ・マドリーで身につけた粘り強く効果的なプレーを活かし、チームがボールを奪えば、すかさず積極的に敵陣深くに入って鋭いクロスを入れる他、相手の守備を揺さぶるのにも役立った。決勝では65分、長い距離でボールを持ち運んでキリアン・エムバペのダメ押しゴールをお膳立てした。

次ページ大会MVPは当然の選出

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事