王様ペレが至宝エムバペにライバル心!?「スパイクの埃をはらわないと…」【ロシアW杯】

2018年07月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「おめでとう、君が2人目だ」と祝福

決勝でも自慢の俊足を飛ばし、たびたびクロアチアDF陣を置き去りにしたエムバペ。大会を通して躍動感に溢れた。(C)Getty Images

 ロシア・ワールドカップ決勝戦。平均年齢25・6歳の若きレ・ブルー(フランス代表チームの愛称)がクロアチアを4-2で下し、新たな世界王者となった。

 FIFA選手の「最優秀ヤングプレーヤー」選ばれたのは、弱冠19歳のキリアン・エムバペだ。決勝戦にもフル出場を果たし、3-1でフランスがリードして迎えた65分、ペナルティーエリアの手前でパスを受けるとすかさず右足を振り抜き、強烈な一撃をクロアチア・ゴールに叩き込んだ。

 エムバペのこのゴールを喜んだのは、フランス国民やサッカーファンだけではない。元ブラジル代表のスーパーレジェンドも反応した。"キング"ペレが自身のSNSを更新し、フランスの至宝を称えたのだ。

「ワールドカップ(の決勝)でゴールを決めた10代のサッカー選手はふたりだけだ! 仲間ができて嬉しいよ。ようこそキリアン、我が"クラブ"へ」と呟いた。

 史上初の記録を達成したのは1958年スウェーデン大会、当時17歳のペレだった。決勝のスウェーデン戦で2得点を挙げ、ブラジルの初優勝に貢献。その際、最優秀ヤングプレーヤーにも選出されている。エムバペはクロアチア戦の得点で、史上2例目の10代選手となったのだ。
 
 先日エムバペは、「ワールドカップの決勝トーナメントで10代選手が2得点以上を決める」という記録を60年ぶりに塗り替えたばかり。こちらもペレの打ち立てた記録だったため、ペレの後を追うように偉業を達成する19歳の姿が、レジェンドの闘争心にも火を点けたようだ。

 祝福のツイートに続いて「もしキリアンが今後も私の記録に並ぶようなら、スパイクの埃をはらって引っ張り出さないと……」と、キングなりのジョークを綴っている。

 フランス代表を悲願の戴冠に導き、レジェンドの仲間入りも果たした19歳。これからどこまで進化を遂げ、どんな新記録を打ち立てていくのか。王様ペレも大いに注目している。
 
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