フランス国中が熱狂のるつぼと化した。現地時間７月15日、ロシア・ワールドカップ決勝、レ・ブルー（フランス代表の愛称）はクロアチアを４－２で圧倒し、20年ぶりの戴冠。モスクワのルズニキで歓喜を爆発させた。
 
　18分にセットプレーからアントワーヌ・グリエーズマンのクロスがオウンゴールを誘って先制し、すぐさま10分後にクロアチアのイバン・ペリシッチに同点とされるも、38分にグリエーズマンがPKを決めて突き放した。後半も敵の猛攻に遭って苦しい展開を強いられたが、59分にポール・ポグバが待望の追加点をもたらし、65分にはキリアン・エムバペが豪快に右足ミドルで４点目を蹴り込んだ。
 
　その後に守護神ユーゴ・ロリスのお粗末なボール処理からマリオ・マンジュキッチに１点を返されたが、終わってみれば４－２の快勝劇。世界最高峰のトロフィーを手中に収めた。

 

　フランスの全国スポーツ紙『L’Equipe』は「我らに２番目の星が輝く」と銘打ち、興奮気味に世界タイトル奪取のレ・ブルーを絶賛した。「苦しい、苦しいアニメのような展開のファイナルだった。２－１でリードしてハーフタイムを迎えたがクロアチアのフットボールの質は高く、フランスは右サイドのバンジャマン・パバールがペリシッチにしてやられ、要のエヌゴロ・カンテも冴えがない。それでもポグバが魂のこもった一撃をねじ込んでくれた」と綴り、「エムバペのゴールはボーナス、ロリスのミスは……あり得ない！」と速報。最後は「ペリシッチを中心にファイティングスピリットを示し続けたクロアチアの健闘を称えたい」と記したうえで、「英雄たちの偉業である。若き"青"たちは伝説のジネディーヌ・ジダンのチームに肩を並べた。さあお祝いだ！」と締めくくった。
 
　20年前、パリのシャンゼリゼ通りには15万人のファンが詰めかけたが、はたして今回は……。フランス全土が、歓喜に酔いしれている。

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