「俺は世界最高のひとり」 ロブレンの強気の主張にリバプールのクロップ監督は…

2018年07月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

賛同しつつも「他人に言われるほうが良かった」(クロップ監督)

ワールドカップの準決勝でイングランドのエース、ケイン(右)を完封し、クロアチアの決勝進出に貢献したロブレン(左)。(C)Getty Images

 ワールドカップで初めて決勝まで勝ち進んだクロアチアを支えたひとりが、センターバックのデヤン・ロブレンだ。だからこそロブレンは先日、自身に対する批判に胸を張って反論している。

 所属のリバプールで批判を浴びていたロブレンは、「みんな俺が世界最高のDFのひとりであることを認め、今後はもうナンセンスなことを言うべきじゃないと思う」と主張した。

 みずからをそう評価するロブレンの声にうなずいたのが、リバプールのユルゲン・クロップ監督だ。『ESPN』によると、クロップ監督は7月14日の練習試合後に、「デヤンではなく、他のだれかが言うほうが良かったが、実際に彼が言っていることは正しい」と、ロブレンの優秀さを認めるべきと同調した。

「(クロアチアには)ワールドクラスのサイドバックがいるわけじゃない。中盤はイバン・ラキティッチとマルセロ・ブロゾビッチ、ルカ・モドリッチと攻撃的だよね。だから、だれかがすべてを調整しなければいけない。デヤンはその大きな役割を担っている」
 
 さらにクロップ監督は、「彼は我々とチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝を戦った。3年前にはヨーロッパリーグの決勝も戦っている」と、ロブレンへの賛辞を続けている。

「確かに優勝はできなかった。だが、CL決勝で彼より優れたCBがふたりいたとは思わない。私にとって、サプライズではないよ。ワールドカップでのロブレンは本当に良かった」

 そのうえでクロップ監督は、「もっと大事なのは、それを一貫してやることだ」と、ロブレンに安定性を求めている。

「我々は長いこと一緒に仕事をしてきた。だから、私が彼を助ける機会はあるだろう。次回はそれを彼に告げることにするよ」

 ワールドカップ決勝の結果がどうなろうと、ロブレンは今大会で自信を深めたはずだ。クロップ監督が求める安定性を改善させ、今後もリバプール守備陣をけん引する存在となれるか。新シーズンのロブレンには大きな注目が集まりそうだ。
 
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