「大事なのは冷静・信頼・集中」 デシャン監督、20年ぶりの王座奪還と2年前の雪辱に燃える

2018年07月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「EURO2016のチームとは違う」

歴代3人目となる選手・指揮官の両方で世界制覇という偉業に王手をかけたデシャン監督。歴史に名を残せるか。 (C) Getty Images

 7月15日(日本時間・同日24時)、ロシア・ワールドカップはフランスとクロアチアとのあいだで決勝が行なわれる。
 
 世界注視の一戦を前にして、前日、両チームの監督と中心選手が会見に臨み、世紀の対決への意気込みを語った。
 
 1998年、母国開催の大会で栄冠を掴み、キャプテンとして最初に黄金のトロフィーを掲げたディディエ・デシャン監督。20年ぶりの世界制覇、そして2年前のEUROで決勝敗退を喫した屈辱を晴らすため、決戦に臨む指揮官のコメントは以下の通りだ。(『L’EQUIPE』より)
 
――◇――◇――
 
 決勝に進出できたことは大きな喜びであり、このような舞台でプレーできるのは、大きな特権だとも思っている。プロのサッカー選手にとって、W杯の決勝でプレーする以上に素晴らしいことなど存在しない。
 
 我々は可能な限り、万全の準備を済ませてきた。大事なのは、冷静さ、信頼、そして集中だ。これが合わされば、明日の試合をベストなものとすることができる。
 
 今の我々は、EURO2016のチームとは違う。選手は14人も入れ替わっているし、ロシアで素晴らしい戦いを見せている。その分、経験は乏しいかもしれないが、クオリティーは十分なものがある。クロアチアは経験豊富で成熟した選手がおり、明日の試合ではそのことで苦しい局面にぶつかる可能性もあるだろう。我々は若いし、9人の選手しか2年前の経験をしてないのだから。
 
(キャプテンだった1998年フランス大会と違いを聞かれて)選手時代とは大きく異なる。今は監督として、試合中は全てを選手に委ねることになる。私の(選手としての)成功体験を選手たちには伝えており、それが彼らにリンクしていると思う。選手はフィジカル面できつい思いをするが、監督はメンタル面で疲弊するものだ。
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