「なれたら誇らしいけど…」3戦不発のケイン、“史上2人目”のW杯得点王については言葉少なめ

2018年07月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

リネカー以来のイングランド人得点王の誕生なるか?

ベルギー戦では幾度かチャンスを迎えながら、決めきることができなかったケイン。当人も、エースとしてそのことを痛感している。 (C) Getty Images

【7月14日 サンクトペテルブルク|3位決定戦 ベルギー 2-0 イングランド】

 開始早々にベルギー自慢の速攻に屈してトマ・ムニエの先制点を許したイングランドは、後半に入って攻勢に転じたが、相手の粘り強い守備を打ち崩せず。82分に再びカウンターからエデン・アザールの決勝点を許した。

 1990年のイタリア大会以来となるベスト4入りを果たした若き「スリーライオンズ」は、史上初のW杯3位という名誉を勝ち取ることはできなかった。キャプテンとしてチームを牽引してきたFWのハリー・ケインは試合後、「満足できるものではないよ……」と悔しさを滲ませつつ、次なる戦いへ早くも視線を向けた。

「僕らに改善の余地があるってことが、今日の試合で証明されたと思っている。僕らは決して完成されたチームじゃないし、より良くなっていく気がしている。次にこの舞台に来るまでに28年も待ちたくない。そんなのはうんざりだ。だから、今のレベルを維持しつつ、さらなる成長をしていきたい」
 
 今大会、ここまで得点ランキングトップの6点を挙げているケインには、得点王の可能性が残されている。15日に行なわれるフランス対クロアチアの決勝戦で、アントワーヌ・グリエーズマン(3点)、キリアン・エムバペ(3点)、イバン・ペリシッチ(2点)が、4点以上を決めなければ、単独での個人タイトル獲得にこぎつけられるのだ。

 グループリーグ初戦のチュニジア戦で2ゴールを挙げたケインは、パナマとの第2戦でハットトリックを達成。決勝トーナメント1回戦のコロンビア戦ではPKで得点をマークしたが、以降、3試合は無得点に終わっていた。

 当のケインも、そのことを気にしているのか、「グループリーグはとても良い試合ができたけど、最後の大事な数試合でゴールが取れなくて本当に失望している」と口にしながら、「時に物事は自分のために上手くいき、時にはそうならない。それでも、もし、得点王になれたら心から誇りに思えるだろうけどね」と語った。

 はたして、ケインはイングランド人では、1986年のメキシコ大会で受賞したガリー・リネカー(6点)以来となるW杯得点王となれるのか? 決勝は、個人タイトルの行方からも目が離せない。
 
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