「ピッチには450万人の選手が立つ」 国民のサポートを確信するラキティッチ、シーズン71試合目も「心配ない」【ロシアW杯】

2018年07月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「必要なのは少しの運だけだよ」

泣いても笑ってもあと1試合。ラキティッチも疲労の極致にあるはずだが、それを精神の高揚が上回っているのだろう。 (C) Getty Images

 ロシア・ワールドカップ(W杯)は7月15日(現地時間)、いよいよ決勝が行なわれる。有利と見られているのは、2年前のEUROのファイナリストでもあり、20年ぶり2回目の優勝を目指すフランスだ。
 
 一方、勝てば9番目の優勝国となるクロアチアは、史上初の決勝戦。3試合続けて120分間(+2試合でPK戦)を戦ってきた疲労もあり、下馬評では不利という声が少なくない。
 
 だが、英紙『Guardian』によると、イバン・ラキティッチは「チームにとってだけではなく、全てのクロアチア人にとって歴史的な一戦だ」とコメント。「ピッチには450万人の選手が立つ」と、国を挙げてのサポートが強みになると意気込んでいる。
 
「クロアチアの歩みをちょっと見るだけで、この1か月のことが分かると思う。言葉では言い表わせないような、凄まじい喜び、団結、協調、プライド……素晴らしいよ。(決勝が行なわれる)スタジアムが450万人収容の大きさだったとしても、きっと満員になっていたはずだ」
 
 前述のように、懸念されるのは疲労だ。ラキティッチ自身、2017-18シーズンはバルセロナで55試合、代表で15試合をこなしており、W杯決勝はシーズンで71試合目となる。
 
 しかしラキティッチは、「さらなるパワーとエネルギーがある。心配ないよ」と強調した。
 
「人生最大の大一番だと分かっている。『全力を尽くした』と、堂々と胸を張ってピッチを後にしたいんだ。望む結果を手に入れるのに必要なのは、少しの運だけだよ」
 
 実際、イングランドとの準決勝でも、ルカ・モドリッチを筆頭に、クロアチアの選手たちは疲労困憊になりながらも奮闘した。その姿に感動し、シンパシーを覚えた人は少なくない。
 
 ラキティッチも、クロアチアの戦いぶりが世界のファンの心を捉えたと考えている。だからこそ、「決勝では大勢の人が僕たちを応援してくれるだろう」と、クロアチア以外のファンからのサポートにも期待を寄せている。
 
 多くの強豪が次々と沈み、「サプライズのW杯」という声もある今大会。アウトサイダーと見られていたクロアチアは、そんな大会で初の栄光を掴むことができるだろうか。
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