メッシは“暴君”だったのか。母国メディアが明かした「ふたつの事件」に国内騒然!【ロシアW杯】

2018年07月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

指揮官に「二度とあんな態度を取らせるな!」

W杯後、固く口を閉ざしたままのメッシ。現在はバカンス先からバルセロナの自宅に戻ったと報じられている。(C)Getty Images

 アルゼンチンの全国紙『Clarin』が明かしたスクープが、国内外で波紋を呼んでいる。代表チームとリオネル・メッシにまつわるサイドストーリーだ。
 
 ロシア・ワールドカップでメッシ率いる代表チームはかろうじてグループリーグを突破したものの、ラウンド・オブ16でフランスとの壮絶な撃ち合いに屈して敗北。メッシにとってもチームにとっても悲願の優勝は果たせなかった。
 
 いまだ国内ではさまざまな議論と検証が繰り返されているが、そんななかで『Cralin』が報じたのは、メッシの独善的な振る舞いだった。
 
 まずひとつ目は、3月の親善試合前のトレーニングで起こった。ホルヘ・サンパオリ代表監督の右腕であるセバスティアン・バッカセセが、練習中のメッシのプレーを止め、「レオ、いまのはダメだ。(パスは)こっちだ」と、肩に手を回しながら修正した。これにメッシが激高。サンパオリ監督に「二度とあんな態度を取らせるな!」とスゴんだいう。

 
 さらにワールドカップの大会直前には、指揮官に対してふたりの選手を起用しないように直訴した。その選手とはDFフェデリコ・ファシオとMFジオバニ・ロ・チェルソ。試合に出るだけのコンデションにない、というのがその理由だったようだ。実際にファシオはグループリーグでの出場はなく、フランス戦の後半45分間のみピッチに立った。ロ・チェルソにいたっては一度も出番が訪れなかった。
 
 ロ・チェルソの理由に関しては、同紙が独自の見解を示している。とある練習中のサッカーテニスでロ・チェルソがメッシを打ち負かし、そのときの態度が気に入らなかったため、根に持っていたのではないかと綴っているのだ。
 
 にわかには信じがたいふたつのエピソードだが、三十路を迎えたメッシがチーム内で完全にアンタッチャブルな存在になっていたのは確かだろう。はたして国民的英雄は代表チームのユニホームに別れを告げるのか、それとも──。選手本人はいまだ、固く口を閉ざしたままだ。
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