C・ロナウド獲得でユベントスの新布陣はどうなる? 新戦術の方程式は「J=CR7+10」

2018年07月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

すべてはC・ロナウドを中心に。

C・ロナウド中心のチームを作ることができれば、確実にユベントスの得点力は増すだろう。(C)Getty Images

 ユベントスは7月10日、レアル・マドリーからクリスチアーノ・ロナウドを獲得したことを発表した。

 注目されるのが、絶対的なスターであるC・ロナウドの加入で、マッシミリアーノ・アッレグリ監督がどのようなチームで2018‐19シーズンを戦うかだ。ひとつ確かなのは、すべてがC・ロナウドを中心に回るということだろう。

 イタリア『Sky Sport』は「C・ロナウドがC・ロナウドであり続けられるようなユベントスをデザインすること」が、指揮官の挑戦になると報道。「新たなユベントスの戦術は『J=CR7+10』という方程式になる」と伝えている。もちろん、「J」はユベントス、「CR7」はC・ロナウド、「10」はその他の10人を意味する。
 
 ジャンルイジ・ブッフォンがパリ・サンジェルマンに去ったゴールマウスには、昨シーズンの控えGKヴォイチェフ・シュチェスニーが入るだろう。また『Sky Sport』によると、アッレグリ監督は4バックを基本布陣にする考えだという。

 新主将ジョルジョ・キエッリーニのほかに、最終ラインの先発候補に挙げられたのは、大金を投じて獲得した右SBのジョアン・カンセロと、アタランタでの武者修行を終えて復帰したマッティア・カルダーラ。そして左サイドには、まだ去就は不透明ながらアレックス・サンドロが選ばれている。

 中盤から前線にかけては、システム次第だ。『Sky Sport』がもっとも可能性のあるフォーメーションとして選んだのは4-3-3。中盤は新戦力のエムレ・ジャンの両脇をミラレム・ピャニッチとブレーズ・マテュイディが固める。前線は右からパウロ・ディバラ、C・ロナウド、ドグラス・コスタの3トップだ。

 C・ロナウド加入で退団が騒がれるゴンサロ・イグアインが残留した場合、同じ4-3-3でもイグアインがトップに入るかもしれない。その場合はD・コスタに代わってC・ロナウドが左ウイングとなる。

 ちなみに、C・ロナウドとイグアインが一緒にプレーした2011-12シーズンのマドリーは、勝点を100ポイント獲得して優勝。奪った121ゴールのうちC・ロナウドが46ゴール、イグアインが22ゴールを挙げていた。

 一方で、『Sky Sport』は「C・ロナウドのために相手を引きつけ、ペナルティーエリアという舞台を譲る」ためのパートナーとして、マリオ・マンジュキッチが適任とも主張。ジャンとマテュイディのダブルボランチに、ファン・ギジェルモ・クアドラードとD・コスタを両サイドハーフに置き、2トップをC・ロナウドとマンジュキッチで形成する4-4-2も選択肢のひとつとしている。

 だが、やはりディバラを起用しないのはもったいないという声もあるだろう。4-3-3と同じメンバーで、前線だけアルゼンチンの「宝石」をトップ下に置き、C・ロナウドとマンジュキッチの2トップにする4-3-1-2というやり方もあるかもしれない。

 せっかくC・ロナウドを獲得したのだからオフェンシブに――と、超攻撃的布陣を採用する可能性もあり得る。その場合のフォーメーションは4-2-3-1。ピャニッチとマテュイディのダブルボランチに、クアドラード、ディバラ、マンジュキッチを2列目に並べ、C・ロナウドをトップに置く形だ。

 この場合、2列目にはマンジュキッチの代わりにD・コスタを据えることもできるだろう。また、右SBがカンセロであることを考えれば、かなり攻撃にシフトしたフォーメーションと言えるだろう。

 結局のところ、可能性のあるフォーメーションを考えていけばキリがない。だが、最後に選択しなければならないのが指揮官だ。アッレグリ監督が基本布陣とするのは、どのフォーメーションとメンバーなのか。そして、シーズンを進めていくうえで、それをどのように変えていくのだろうか。
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