「素晴らしい旅だった。だけど…」 ケイン、充実の戦いの終焉を惜しむ…得点王争いの首位はキープ中【ロシアW杯】

2018年07月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「みんなが誇りに思っている」

世界制覇への道は閉ざされたものの、イングランドには3位の座と名誉を、そしてケインには得点王という個人タイトルを懸けた戦いがまだ残っている。 (C) Getty Images

【7月11日・モスクワ|準決勝 クロアチア 2(延長)1 イングランド】
 
 イングランドが開始早々に得意のセットプレーから先制し、早くも決勝進出に大きく前進したかに思われたが、過去2戦をPK戦の末に勝ち上がったクロアチアの粘り強さの前に苦しみ、23分に同点を許し、さらに延長戦では完全に主導権を握られた末に、後半4分、マンジュキッチの決勝点を許した。
 
 攻守ともに充実した状態で勝ち上がり、1990年イタリア大会以来となるベスト4入りを果たした若き「スリーライオンズ」には、自国開催の66年大会以来となる2度目の世界制覇に期待が集まったが、残念ながらあと一歩及ばなかった。
 
 今大会、ここまで得点ランキングトップの6点を挙げ、キャプテンとしてチームをリードしてきたFWのハリー・ケインは試合後、大きな飛躍を遂げた今大会を振り返ったが、その言葉には悔しさ、満足感、そして寂しさなどが感じられた。(『L’EQUIPE』紙より)
 
――◇――◇――
 
 悔しくて苦しい気持ちで一杯だ。これからも、自分にとっては辛い瞬間になりそうだ。
 
 それでも、我々は頭を上げていきたい。とても素晴らしい旅だった。みんなが想像していたよりも、良いところまで来ることができた。この舞台にいられることは素晴らしいし、みんながこれを誇りに思っている。
 
 だけど、できればこのまま勝ち続けたかった……。
 
 我々は大会前から、自分たちが十分に良いチームだと思っていたし、勝てるはずだと自信を持っていた。今では、それが正しかったと言えるだろう。
 
 それ以上のことは、何も言えない。
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