「なんだこの精神力は!」仏メディアが劇的勝利のクロアチアを手放し称賛!【ロシアW杯】

2018年07月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ペリシッチの同点ゴールが分岐点だった」

タイムアップの瞬間、モドリッチとマンジュキッチが歓喜を爆発させる。クロアチアが史上初のW杯決勝進出を決めた。(C)Getty Images

 ロシア・ワールドカップの決勝カードが確定した。20年ぶり2度目の世界制覇を狙うフランス代表の相手は、延長戦の末にイングランドをねじ伏せたクロアチア代表だ。
 
 決勝で対峙するライバルの戦いぶりを手放しで称賛したのが、フランスの2大紙である。全国スポーツ紙『L’Equippe』は「さあ再戦だ!」と銘打ち、1998年フランス大会の準決勝を持ち出して速報。「20年前の準決勝でレ・ブルー(フランス代表の愛称)は2-0で勝利したが、今回の舞台はファイナルだ。なにが起こるか分からないし、当時のクロアチアよりも今回のほうがグループとしてのまとまりが強い。なんだこの精神力は!」と称えている。
 
  ノックアウトラウンド以降は、ラウンド・オブ16のデンマーク戦、準々決勝のロシア戦、そして準決勝のイングランド戦とすべて先制されながら追いつき、2試合は延長戦の末のPK戦でモノにし、イングランド戦は延長戦でゲームをひっくり返した。その無尽蔵のスタミナと強靭なメンタリティーに世界中が驚嘆の声を上げている。

 
 かたやフランスのサッカー専門誌『France Football』は「分岐点は68分のイバン・ペリシッチの同点ゴールだった。イングランドの運動量はガクっと落ち、クロアチアの波状攻撃に対応できなくなっていったのだ。延長戦は前半こそ凌いだが、後半は勢いの差が明らかだった」と綴った。クロアチアは勝つべくして勝ったという論調だ。
 
 決勝は7月15日、モスクワのルジニキで行なわれる。ともにチームとしての完成度が高いだけに、手に汗握る攻防戦が期待できそうだ。
 
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