【天皇杯】2戦連続の金星ならず。アマチュア勢唯一の生き残り、関西学院大は東京Vに惜敗…

2018年07月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

関西学院大は試合終盤まで善戦していたが…

東京Vは変化を付けたFKから平(5番)が前半の終盤に先制点。苦しい時間帯もあったが、4回戦進出を決めた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 7月11日、天皇杯3回戦が各地で開催され、味の素フィールド西が丘ではJ2の東京Vとアマチュア勢で唯一勝ち残っている関西学院大(兵庫)の一戦が行なわれた。
 
 東京Vは直近のリーグ戦からスタメンを総入れ替え。中盤の底には元日本代表の橋本英郎、左SBにロンドン五輪代表候補歴を持つ比嘉祐介などを起用し、試合に臨んだ。
 
 一方の関西学院大はG大阪入団内定のSB高尾瑠が負傷欠場となったが、技巧派のトップ下・山本悠樹やG大阪ユース時代に2種登録をされた経験を持つ岩本和希などが先発。G大阪を撃破した2回戦同様のジャイアントキリングを成し遂げるべく、キックオフを迎えた。
 
 試合は序盤から戦前の予想通り、東京Vのペース。4-3-3の最前線に入ったアラン・ピニェイロを起点にボールを動かしながら、ゲームの主導権を掴む。ただ、決定機を作るまでには至らず、なかなか均衡を破れない。
 
 東京Vが攻めあぐねていると、15分頃から関西学院大が反撃を試みる。4-1-4-1のシステムが立ち上がりこそハマらなかったが、高い位置からプレスを掛けたことで攻撃に転じる時間が増加。40分には林部晃己がゴール前で鋭い一撃を見舞うなど、格上の相手に対して堂々たるプレーを披露した。

 一進一退の展開が続くなかで、東京Vが一瞬の隙を突いて先制点を奪う。前半終了間際の42分だ。ゴールから30m付近でFKを獲得すると、サインプレーから林昇吾が得意の左足で強烈なミドルシュートを放つ。これがGKのファンブルを誘い、最後は平智広が押し込んで先制点を奪取。苦しみながらも東京Vが前半を1-0で折り返した。

 迎えた後半も前半同様に拮抗。東京Vがパスを回しながら好機を窺えば、関西学院大は高い位置でボールを引っかけて素早くゴールを目指した。

 たが、お互いに得点を奪えず、スコアは動かない。終盤に入ると、1点ビハインドの関西学院大はフレッシュな選手を投入し、攻撃の活性化を図る。80分には途中出場の山見大登がゴール前でGKと1対1に。しかし、シュートはバーを越えてしまい、同点に追い付くチャンスを逃してしまう。

 その後もビックチャンスをたびたび作るが、最後の精度を欠いて無得点。ビハインドを跳ね返せなかった関西学院大は3回戦で敗退となり、2回戦のG大阪戦に続く金星とはならなかった。

 対する東京Vは虎の子の1点を守り切り、なんとか4回戦進出を果たした。
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