「ピッチ上には11頭の犬がいた」殊勲のウンティティ、強い意志を示したチームを誇る【ロシアW杯】

2018年07月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「以前はCKの時はピッチの中央にいたが…」

マークについたフェライニの前で先にボールに触れ、フリックでゴールネットを揺らしたウンティティ。守備でも身体を張ってベルギーの攻撃をはね返し続けた。 (C) Getty Images

【7月10日・サンクトペテルブルク|準決勝 フランス 1-0 ベルギー】

 スコアレスで迎えた後半の6分、フランスはCKを獲得。グリエーズマンがゴール前にライナー性のボールを送ると、ニアでウンティティが頭で合わせ、名手クルトワの守るゴールを破った。CBのこの貴重な先制ゴールにより、フランスは主導権を握り、残り時間では堅守と鋭いカウンターを披露して、貫禄の勝利を飾った。

 これまで最終ラインでチームを支えてきた24歳が、2006年ドイツ大会以来の決勝へ母国を導いた英雄となった。試合後、殊勲のウンティティは、自身のゴールを振り返りながら、チームメイトたちを称えるとともに、最後の一戦への意気込みを語っている。(フランス『L’EQUIPE』紙より)

――◇――◇――

 我々はともに戦い抜いた。確かに、ゴールを決めたのは自分だが、我々はともに守り、努力し、そして決勝戦進出という報酬と得ることになった。我々はしっかりと仕事を果たした。今日、ピッチには「11頭の犬」がいて、自分たちが勝つという強い意志を持って戦い続けた。

 ゴールが決まった瞬間は、まさにクレイジーだった。数週間前まで、CKの時はピッチの中央にいて見ていたのが、その後、ポストの前に立つことになり、今夜、こうしてゴールが生まれた。

 まだしっかりと認識できていないが、自分たちが何か大きなことをやったということは分かっている。だが、もっともっと大きな試合が1つ残っている。W杯を勝ち取るために、決勝では全てを出し尽くしたい。
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